東急、歩行補助ロボットで鉄道利用をサポート こどもの国線で実証実験

2022年11月1日 11:20

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実証実験のイメージ。(画像: 東急電鉄の発表資料より)

実証実験のイメージ。(画像: 東急電鉄の発表資料より)[写真拡大]

 東急電鉄(東京都渋谷区)は、歩行補助ロボットを使った実証実験を開始する。少子高齢化や、同社の乗車補助を担う人材不足を想定しており、駅施設や電車内において歩行に負担がある乗客のサポートに、テクノロジーを活用する。歩行補助ロボットの実証実験は、鉄道会社としては初めての試みという。

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 実証実験は、こどもの国線で11月21日から28日まで行なう予定。使用するのはAssistMotionの開発した「クララ」。参加者は歩行補助ロボットを装着して駅間の移動や散策を行なう。階段やコンコースの歩行、座席への着座や規律、電車の乗り降りを実施し、アンケートに回答してもらう。ロボットに蓄積された移動データも活用する。

 東急電鉄はあらゆる人が利用できる鉄道を目指して、バリアフリーに注力している。これまでにもバリアフリールートを整備し、駅係員用のバリアフリー連絡アプリを開発。駅係員と乗務員はサービス介助士の資格を100%取得している。テクノロジーを活用したバリアフリー化も推進していく方針で、今回の実証実験はその一環だ。

 クララは、事故や加齢、病気によって歩行が困難になった人のための歩行トレーニングロボット。重量は4関節を支えるフルセットで2.7kg。2関節を支えるハーフセットなら1.7kgと軽量で装着も簡単にできる。スマホアプリと連動し、歩行評価やトレーニングも提供している。

現在ではリハビリだけでなく動作支援としても活用できるように研究が進められている。今回の実証実験では、クララの歩行補助ロボットとしての実用化にも活用する。

 東急電鉄は今後もテクノロジーを用いて、ユニバーサルなサービスの拡充を進める。実証実験はクララの実用化にも役立てる。

 尚、実証実験への参加者は応募フォームから事前に募集しており、最大50名程度の参加を見込んでいる。応募条件は、自身か身内が歩行困難な人。身長145cmから175cmで、ウエストは65~90cm。11月10日18時まで応募できる。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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