九電工、カプコン、フューチャーなど/本日の注目個別銘柄

2022年10月27日 15:04

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記事提供元:フィスコ

<7751> キヤノン 3136 -208大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は814億円で前年同期比38.7%増益となったが、市場予想は150億円程度下振れる着地になっている。プリンティングが期待値を大きく下回る状況とみられる。22年12月期見通しは従来の3760億円から3850億円、前期比36.6%増に引き上げているが、円安メリットが大きくなっている中では、修正幅は小幅にとどまったとの見方が優勢のようだ。

<6645> オムロン 7040 +26反発。前日に第2四半期決算を発表。7-9月期営業利益は297億円で前年同期比49.2%増益となり、4-6月期の同53.8%減から増益転換、230億円程度の市場予想も大きく上回った。通期予想は従来の930億円から950億円、前期比6.4%増に上方修正。市場予想は従来会社計画下振れであったため、ポジティブな反応が強まっている。上海ロックダウンの影響一巡、製品値上げの浸透などが業績回復の要因に。

<6988> 日東電 7830 -240大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表。7-9月期営業利益は538億円で前年同期比24.8%増となったが、市場予想は40億円程度下振れた。インダストリアルテープでの減損計上などが下振れ要因に。通期予想は1600億円、前期比21.0%増で、市場予想をやや下回る水準に据え置いている。為替前提などが保守的で通期上振れ余地はあるとみられるが、上半期実績値の想定比下振れなどをマイナス視する動きが優勢に。

<9697> カプコン 4105 +300大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は219億円で前年同期比24.3%減益となっているが、第1四半期の同48.9%減から減益幅は縮小し、通期予想は480億円から500億円、前期比16.5%増に上方修正している。ほぼ市場コンセンサス並みの水準にまで引き上げられ、買い安心感が先行へ。6月に発売した『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のほか、『新鬼武者2』や『バイオハザード RE:2』などの販売が好調なもよう。

<4751> サイバー 1262 -33大幅反落。前日に22年9月期決算を発表。営業利益は691億円で前期比33.8%減となり、従来計画の700億円を下回る着地に。23年9月期は400−500億円予想としており、大幅減益継続の見通し。市場予想は670億円程度であったため、ネガティブな反応が先行。ただ、過去の傾向から低いガイダンスは想定線との見方もあるほか、7-9月期のゲーム事業改善を評価する動きもあり、安寄り後は下げ渋る展開。

<6305> 日立建機 2870 +129大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は533億円で前年同期比38.7%増益となり、通期予想は従来の900億円から1060億円、前期比0.6%減に上方修正している。市場コンセンサスもやや上回る水準に。サプライチェーン混乱やロシアウクライナ問題の影響が想定よりも限定的として、主力の鉱山機械事業の売上前提を引き上げているようだ。為替前提が1ドル=130円であり、一段の上振れ期待も残る状況に。

<6755> 富士通ゼ 3150 +150大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は24.8億円で前年同期比51.6%減益となったが、会社計画は5億円程度上振れた。海上運賃の上昇や円安デメリットなどが減益要因となったが、価格転嫁などは順調に進んでいるもよう。通期予想は従来の170億円から180億円、前期比2.1倍の水準に上方修正、堅調な需要動向が確認されたことで、買い安心感が強まっているようだ。

<1959> 九電工 3175 +279大幅反発。前日に上半期の決算を発表。営業利益は103億円で前年同期比11.5%減となったが、7-9月期は74億円で増益に転じている。これまで株価は安値圏で推移していた中、ポジティブなインパクトにつながっているようだ。また、上半期の工事受注高は屋内線工事を中心に同48.3%増と大幅に拡大しており、今後の想定以上の業績拡大が期待される状況になっているもよう。

<6807> 航空電子 2141 +91大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は108億円で前年同期比17.3%増となり、従来予想の100億円を上回る着地に。未定としていた通期予想は220億円で前期比21.9%増としており、ほぼコンセンサス水準。年間配当計画も従来の40円から50円に引き上げ、前期比15円の増配としている。国内外の産業機器市場の堅調な需要に加え、自動車市場の需要回復が見込まれることなどを好業績の背景としている。

<4722> フューチャー 1567 -108大幅反落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は93.6億円で前年同期比43.0%増と大幅増益となった。フューチャーアーキテクトやフューチャーインスペースなどが増収増益となっている。ただ、上半期までの進捗から好決算期待は十分に織り込まれており、上半期増益率65.9%増に対し、7-9月期は12.5%増にとどまっていることからも、目先の出尽くし感が先行する流れになっているもよう。《ST》

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