ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』“映画音楽の巨匠”エンニオ・モリコーネに密着

2022年10月15日 09:38

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記事提供元:ファッションプレス

 エンニオ・モリコーネに密着した音楽ドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が、2023年1月13日(金)に公開される。

■“映画音楽の巨匠”エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫る

 エンニオ・モリコーネは、“映画音楽の巨匠”として知られる音楽家。ペンと五線譜のみを使って、『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』『続・夕陽のガンマン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『アンタッチャブル』など、500作品以上もの映画やテレビの音楽を生み出した。アカデミー賞には6度ノミネートされ『ヘイトフル・エイト』で受賞。全功績を称える名誉賞にも輝いた。

■モリコーネの生前の姿をとらえた最後のドキュメンタリー

 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』では、そんな映画音楽におけるマエストロの葛藤と栄光を映し出す。モリコーネの弟⼦であり友でもあるジュゼッペ・トルナトーレが監督を務め、モリコーネに密着取材を実施した。なお、2020年7月に、享年91歳にてエンニオ・モリコーネがこの世を去ったため、結果的に『モリコーネ 映画が恋した音楽家』がモリコーネの⽣前の姿を捉える最後の作品となった。

■モリコーネの半生を回想、名曲にまつわる逸話も

 作中では、音楽が彩る名作映画の数々とともに、モリコーネ⾃らが自身の半生を回想。かつては映画⾳楽の芸術的地位が低かったため、「最初、映画音楽を作るのは屈辱だった」「私の師は“映画⾳楽”をバカにしてた」と語り、幾度もやめようとしたという衝撃の事実を告白している。

 また、モリコーネが手がけ、ヒットを記録したテーマ曲についてもエピソードが登場。モリコーネが世界的に脚光を浴びるきっかけになった『荒野の用心棒』のテーマ曲は、セルジオ・レオーネからイメージとして黒澤明の『⽤⼼棒』を見せてもらったという。

また、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』については「逃して悔やむのはこの作品だけ」と残念がる心情をあらわにし、『アンタッチャブル』では3度⽬のアカデミー賞にノミネーションされたにも関わらず『ラストエンペラー』の坂本⿓⼀らに敗れ意気消沈する様⼦を見せるなど、“天才”と称されたモリコーネの人間味あふれる姿が、『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の随所に見て取れる。

■タランティーノやクリント・イーストウッドなど70人以上のインタビュー

 加えて、『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめ、音で命を吹き込んだ傑作の名場⾯と最⾼の⾳響環境で再現された、ワールドコンサートツアーの演奏の模様も登場。クエンティン・タランティーノや、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンといった、70人以上の映画監督、著名人達のインタビューからも、モリコーネの軌跡を紐解いていく。

【詳細】
映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
公開日:2023年1月13日(金) TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:エンニオ・モリコーネ、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーン、ハンス・ジマー、ジョン・ウィリアムズ、ダリオ・アルジェント、テレンス・マリック、ブルース・スプリングスティーン、ベルナルド・ベルトルッチ、ジェイムズ・ヘットフィールド、クインシー・ジョーンズ
本編登場作品:『荒野の⽤⼼棒』(64)、『⾰命前夜』(64)、『⼣陽のガンマン』(65)、『続・⼣陽のガンマン 地獄の決⽃』(66)、『ウエスタン』(68)、『死刑台のメロディ』(71)、『1900年』(76)、『天国の⽇々』(78)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)、『ミッション』(86)、『アンタッチャブル』(87)、『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)、『Uターン』(97)、『海の上のピアニスト』(98)、『ヘイトフル・エイト』(15) など
※全51登場作品のうち一部

原題:Ennio/157 分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:松浦美奈 字幕監修:前島秀国

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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