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ランサーズが東日本銀行と提携 フリーランスのIT人材を中小企業につなぐ
今回の提携の概要(画像: ランサーズの発表資料より)[写真拡大]
ランサーズ(東京都渋谷区)は10日、子会社を通して東日本銀行(東京都中央区)と業務提携を開始した。フリーランスのデジタル人材を東日本銀行が支援する事業者に結び付け、経営課題の解決につなげる。
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ランサーズは、150万人以上が登録するフリーランスマッチングプラットフォームの「ランサーズ」や、ハイスキルなITフリーランスを紹介する「ランサーズエージェント」を運営している。今回の提携では、このデータベースを用いる。
東日本銀行は、支援する個人事業主や中小企業からDXや人材の相談を受け場合、ランサーズにつなぐ。ランサーズはプロ人材の紹介やマッチングを行い、直接企業と業務委託契約を結ぶ。単発の仕事から社内常駐・リモートによる常駐など様々な条件で人材を提供する。
ランサーズの導入企業は40万社以上。企業が社外人材を活用するサポートを行ってきた知見を活かして、社外人材の活用がはじめての企業に対しても、これまでに獲得したノウハウを共有する。
中小企業や個人事業主もデジタル化やDXを意識しているが、実際の取り組みは足踏み状態だ。「2022年版中小企業白書・小規模企業白書」によると、DXに取り組んでいる事業者は1割程度。DX化を推進する人材獲得や育成ができないことがその原因となっている。
ランサーズはデジタルやITに強い社外人材を結び付けて、東日本銀行が支援する多様な企業のDX化を後押しする。
東日本銀行は都区部を中心に首都圏に店舗を展開。中小企業のトータルパートナーを標榜している。中小企業のIT人材不足やDX推進の困難が重要な経営課題になっていると見て、知見を持ったプロフェッショナル人材とのマッチングを行うことにした。
尚、ランサーズは7月末に中京銀行とも業務提携を開始しており、今後も企業の支援を行う金融機関との連携を強化していく方針だ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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