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【注目銘柄】モリトは続落も業績上方修正・増配を手掛かりに割安修正期待の押し目買いが交錯
モリト<9837>(東証プライム)は3日、11円安の748円まで続落している。同社株は、年初来高値791円をつけた3月29日以来、90円幅のボックス相場を長く続けており、全般相場の急落からボックス上限近くで目先の利益を確定する売り物に押された。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
モリト<9837>(東証プライム)は3日、11円安の748円まで続落している。同社株は、年初来高値791円をつけた3月29日以来、90円幅のボックス相場を長く続けており、全般相場の急落からボックス上限近くで目先の利益を確定する売り物に押された。ただ、今年7月14日に今2022年12月期第2四半期(2022年1月~6月期、2Q)累計決算の開示と同時に、今12月期通期業績の上方修正と増配を発表しており、これを手掛かりに割安修正・配当権利取りの押し目買いも交錯している。1年前の昨年夏の東京オリンピック当時に、新種目のスケートボードの男女でメダルラッシュとなり、同用具を取り扱う同社株が高人気化したことも連想され、再現期待を高めている。
■メディカルウエア向けなどが続伸しスポーツ製品も順調
同社の今2022年11月期業績は、期初予想より売り上げを10億円、営業利益を2億円、経常利益を2億5000万円、純利益を1億円それぞれ引き上げ、売り上げ460億円(前期比5.4%増)、営業利益20億円(同23.5%増)、経常利益21億円(同14.5%増)、純利益15億5000万円(同10.1%増)と見込み、連続増収増益率を伸ばす。メディカルウエア、作業服関連のビジネスが続伸し、ヨガ、フィッシングなどのスポーツ関連製品や医療機器関連製品も順調に推移し、運送費などの経費も削減し、為替相場も円安・ドル高となったことなどが寄与した。
配当は、配当性向を50%以上とする株主還元の基本方針に従って期初予想の年間27円(前期実績26円)を29円に引き上げ、連続増配幅を拡大させる。なお同社は、東証の市場区分再編に際して東証プライム市場の上場基準のうち、1日平均売買高が基準未達となり適合計画書を作成して経過措置としてプライム市場に上場した。同計画書では、基準達成に向け株主還元策の拡大を上げており、前2021年11月期も、期中の2回の業績の上方修正のたびに配当も2回増配した。
■PER12倍、PBR0・6倍、配当利回り3.8%の修正でボックス上放れ
株価は、昨年夏の東京オリンピックで新種目の男女スケートボードでメダルラッシュとなって同製品を扱う同社株も727円と買われなど人気が波及し、その後の前期業績の2回目の上方修正と増配に今期業績の続伸予想が続いて年初来高値791円まで上値を伸ばした。ただ今年5月には705円まで調整するなど、700円台で90円幅のボックスを往来してきたが、このもみ合いも小幅化して煮詰まり感を強めている。PERは12.89倍、PBRは0・60倍、年間配当利回りは3.89%と割り負けており、ボックス上限抜けから2019年4月高値867円が次の上値目標として意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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