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世界PC出荷台数、2022年第2四半期は前年比2桁減
headless 曰く、 IDC と Gartner がそれぞれ 11 日に発表した 2022 年第 2 四半期の PC 出荷台数推計値によると、いずれも前年同四半期比 2 桁減となっている(IDC のプレスリリース、Gartner のプレスリリース)。
総出荷台数の推計値は IDC が 1,290 万台減 (15.3 % 減) の 7,130 万台、Gartner が 1,041 万台減 (12. 6% 減) の 7,201 万台。第 2 四半期はロシアのウクライナ侵略や価格上昇などにより出荷台数の減少が加速した。Gartner によれば過去 9 年間で最大の減少幅とのことだが、両社の推計値ともパンデミック前と比べて依然高いレベルが続いている。
両社の推計値では Apple の出荷台数が大きく異なる。IDC の推計では 2021 年第 2 四半期に Apple は Acer と 4 位タイだったが、2022 年第 2 四半期は 140 万台減 (22.5 % 減) の 480 万台となり、30 万台減 (4.6 % 減) で 470 万台の ASUS と 5 位タイ (IDC はシェアの差が 0.1 % 以下の場合に順位をタイとして扱う) となった。今回、Apple のシェアは 6.7 %、ASUS のシェアは 6.6 % となっている。一方、Gartner の推計では Apple が 54 万台増 (9.3 % 増) の 637 万台とトップ 6 ベンダーで唯一増加しており、117 万台減 (18.7 % 減) で 509 万台の Acer を抜いて 4 位に上昇した。
Gartner は Apple 増加の原因として M1 チップ搭載 Mac の好調を挙げている。IDC は Apple 減少の原因として、第 2 四半期に製造台数が減少したことを挙げており、下半期には製造能力を高めるとの見方を示している。
Apple 以外のトップ 6 ベンダーは Lenovo が 1,750 万台 / 1,786 万台 (IDC / Gartner、以下同)、HP が 1,350 万台 / 1,351 万台、Dell が 1,320 万台 / 1,328 万台のように、IDC と Gartner との推計値の差が小さい。そのため、Apple を除いた 5 ベンダーで 2021 年第 2 四半期と比較した場合、IDC が 14.7 % 減、Gartner が 14.3 % 減のように減少幅の差も小さくなっている。なお、トップ 3 の順位は変動ないものの、2 位の HP が大きく減少 (-27.6 % /-27.5 %)したのに対し、3 位の Dell の減少幅は小さく(-5.3 % /-5.2 %)、両者の差は数十万台まで縮んだ。
Gartner によれば、地域別では EMEA (-18 %) や米国 (-17.5 %) の減少幅が大きい。日本を除く APAC では中国の減少幅が大きかった (-16 %) ものの、全体では 5.2 % 減にとどまるという。日本では急速な円安進行による製品価格の上昇や、燃料費の上昇、中国でのロックダウンによる一時的な影響、IT 予算の縮小などにより、2 桁減 (-10.8 %) となっている。
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