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【どう見るこの相場】一寸先は「インベスト・イン・キシダ」?!「骨太の方針」関連のバリュー株に再打診買いも一考余地
参議院選挙まであと1週間。この参院選は、岸田文雄首相にとって天王山だという。岸田自民党が、大方の選挙情勢分析通りに公明党とともに与党で過半数を獲得することになれば、あと3年は国政選挙の予定はなく、岸田内閣の長期政権の可能性も強まるからだそうだ。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
参議院選挙まであと1週間。この参院選は、岸田文雄首相にとって天王山だという。岸田自民党が、大方の選挙情勢分析通りに公明党とともに与党で過半数を獲得することになれば、あと3年は国政選挙の予定はなく、岸田内閣の長期政権の可能性も強まるからだそうだ。となれば、首相自身が、保守本流の「宏池会」の直系であることに注目が集まる。ファウンダーは、あの「私はウソを申しません」の池田勇人氏で、兜町人脈との親密度は有数であったことから、ファウンダーの「所得倍増計画」ほどのスケールではないものの、年内とりまとめ予定の「資産取得倍増プラン」が期待される展開も想定される。
もちろん「政治の一寸先は闇」といわれる。選挙結果は、投票箱のフタを開けてみるまで分からない。だいたいこの1年、政治ジャーナリズムが肩入れする対立候補に芳しい選挙結果は実現していない。自民党総裁選挙では、河野太郎候補の下馬評が高く、兜町はこれに乗って再生エネルギー関連株を先取り買いしたが、河野候補は、決戦投票では第1回目投票より得票を大きく減少させて落選した。そのあとの衆議院選挙でも、一人区の候補者を一本化した野党共闘から自民党の苦戦予想が大半だったが、結果は、選挙前より議席数は少々減少させたものの、与党で過半数を確保した。
岸田内閣は、政治ジャーナリズムから「無策無敵内閣」、「ゆるふわ内閣」などという尊称(?)を奉られているとのことである。「新しい資本主義」の具体的な政策がいまだに不透明で「無策」、「ゆるい」にもかかわらず、野党同士が足を引っ張り合って埋没状態となって内閣支持率は「ふあり」と高位安定となっているとする厳しい分析結果である。その意味では、政治ジャーナリズムがあまり肩入れしてない分だけ、選挙結果は、岸田自民党有利に運ぶかもしれない。
株式市場からも選挙結果を予め打診する方法がある。「一寸先は『インベスト・イン・キシダ』」かの先取りである。参議院選挙の争点といえば、もちろん物価高騰を前にした消費税減税問題、ウクライナ危機を背景にした安全保障問題だろう。しかし、黒田東彦日銀総裁の「家計の値上げ許容度は高まっている」とか茂木敏充幹事長の「年金3割カット」とかのイレギュラー発言もあって、兜町が、これまで「インベスト・イン・キシダ」として目立って反応したのは、6月7日に閣議決定された「骨太の方針」の「人への投資」関連株であった。
「人への投資」は、3年間で4000億円の投資を計画し、リスキリング(学び直し)、成長分野への労働移動、副業・兼業の促進などを骨子とし、政策支援としては広く薄いきらいはあるものの、それでもリスキリング関連でKIYOラーニング<7353>(東証グロース)がストップ高し、その前には「国民皆歯科健診」では歯愛メディカル<3540>(東証スタンダード)が、ストップ高目前まで急騰して年初来高値まで買われた。「一丁目一番地」の本筋銘柄ではなく、脇道銘柄の先取り買いである。その後、2銘柄とも往って来い以上の調整となったが、この第一幕目に続き第2幕のセカンダリーがあるのかないのか試してみるのも、兜町流の選挙結果の事前予想となるはずだ。
投票日翌日の7月11日に「理想で買って現実で売る」材料出尽くしとなるか、セカンダリー相場が本格化するのか「インベスト・イン・キシダ」の有効性をテストしてみるのも一法となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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