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5月の外食市場規模、2608億円で6か月連続プラス 焼肉等はコロナ前水準に回復
ホットペッパーグルメ外食総研が5月の外食市場規模を発表し、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店業態で新型コロナ前の水準に戻るなど、6カ月連続で前年同月比プラスとなったことが分かった。
【前月は】4月の外食市場規模、2460億円で5か月連続でプラス 居酒屋が大きく回復
■外食実施率は新型コロナ前の水準に近づく
29日、リクルートの調査・研究機関ホットペッパーグルメ外食総研が、2022年5月の外食市場調査を発表した。5月の外食市場規模は前年同月比1,386億円増の2,608億円となり、6カ月連続でプラスとなった。
個別の指数を見ると、外食実施率は前年同月比21.8ポイント増の67.7%。外食実施率が67%を超えたのは新型コロナ拡大前となる2020年2月の72.6%以来のこと。外食頻度は同0.36回増の3.77回。外食単価は同642円増の2,570円。5カ月連続で3指数全てプラスに。
圏域別の市場規模は首都圏が前年同月比827億円増の1,575億円。関西圏が同431億円増の717億円。東海圏が同128億円増の316億円と3市場全てプラスに。2カ月連続で3市場ともにプラスとなった。
■外食実施率・単価とも大幅にプラス
外食実施率は男女ともに全ての年齢層で2桁割合のプラス。その中でも外食実施率が70%を超えたのは、20代男性(外食実施率:74.8%、前年同月比:20.5ポイント増、以下同じ)、20代女性(77.4%、23.4ポイント増)、40代男性(71.4%、23.1ポイント増)。伸び率が高かったのは40代女性(63.5%、25.0ポイント増)、60代女性(63.9%、25.2ポイント増)。
外食単価も男女ともに全ての年齢層でプラスに。その中でも外食単価が大きく伸びたのは20代男性(外食単価:2,360円、前年同月比:661円増、以下同じ)、50代男性(2,744円、1,109円増)、60代男性(2,723円、628円増)、60代女性(2,757円、671円増)。
■飲酒主体業態は前年比約5倍
業態別市場規模は全16業態が3カ月連続でプラスに。特に和食料理店(市場規模:359億円、前年同月比:182億円増、以下同じ)、中華料理店(160億円、70億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(211億円、126億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(343億円、168億円増)、居酒屋(515億円、418億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(83億円、66億円増)が大きく伸びた。焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店の市場規模は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年比で101.2%と回復した。
食事主体の業態合計では前年同月比81.3%増、軽食主体は同32.5%増と伸びているが、それ以上に飲酒主体の業態は前年同月比で約5倍と大きく伸びた。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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