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トヨタとスズキ、インドで協業強化 ススキ開発SUVをトヨタが生産
トヨタ自動車とスズキは24日、スズキがニューモデルとして開発したSUVを、インドのトヨタ・キルロスカ・モーター(以下TKM)で生産し、現地でトヨタとスズキの各ブランドから販売すると発表した。インドにおける流通戦略を強化する。
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トヨタとスズキは2017年に業務提携の覚書を締結し、生産領域の確立や電動車普及などで協業してきした。トヨタはプリウスをはじめ、さまざまなハイブリッドモデルによる電動化技術が強みだ。これに軽自動車やコンパクトカー市場に強みを持つスズキの小型車技術が絡み、生産領域の強化につなげる狙いである。
今回トヨタとスズキは、インドでのニューモデル流通をめぐり、提携を強化させたことになる。これまで両ブランドが進めてきたOEM相互供給を、インド市場でも実現。対象となるのはスズキ開発の新型SUV。こちらの生産は8月よりTKMが手がける。
新型SUVはスズキ車としてマルチ・スズキ・インディア、トヨタ車としてTKMで販売する予定。両ブランドともアフリカのようなインド国外への展開を狙っている。世界的に隆盛を極めるSUVを通し、中東やアフリカの市場開拓を進める狙いだろう。
スズキがインド向けに開発予定の新型SUVでは、パワートレインのハイブリッドはマイルドとストロングを予定。2パターンの環境性能からひとつを選べるしくみで、現地の顧客ニーズに幅広く対応する。トヨタとスズキは、カーボンニュートラル化や自動車の電動化を、インドで実現させる計画だ。
インド政府は製造業振興策として「Make in India」を掲げている。トヨタとスズキは今回の提携関係を生かし、インドの製造政策を支援していく。
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