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【注目銘柄】オークマは年初来高値を更新、連続の大幅増益業績と大幅増配を買い直し割安修正
オークマ<6103>(東証プライム)は2日、5480円まで上げて年初来高値を更新している。全般相場は、円安・ドル高進行とともにバリュー系の景気敏感株を買う動きが強まっており、この流れを受け同社の今2023年3月期業績が、前期に続いて2ケタの増収増益と予想され、配当も、年間140円(前期実績90円)へ連続の大幅増配が予定されていることを見直し割安修正買いが再燃した。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
オークマ<6103>(東証プライム)は2日、5480円まで上げて年初来高値を更新している。全般相場は、円安・ドル高進行とともにバリュー系の景気敏感株を買う動きが強まっており、この流れを受け同社の今2023年3月期業績が、前期に続いて2ケタの増収増益と予想され、配当も、年間140円(前期実績90円)へ連続の大幅増配が予定されていることを見直し割安修正買いが再燃した。テクニカル的にも25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆し、株式需給的にも高値で信用売り残が積み上がって株不足となっており、売り方と買い方の攻防が激化する方向にあることも、サポート材料視されている。
■経済活動再開で工作機械需要がV字回復し円安も寄与
同社の今2023年3月期業績は、前期業績が昨年10月の上方修正値を上ぶれて着地しV字回復したことを引き継ぎ、売り上げ2100億円(前期比21.3%増)、営業利益240億円(同65.9%増)、経常利益245億円(同57.3%増)、純利益170億円(同46.8%増)と大幅続伸が予想されている。新型コロナウイルス感染症の収束に伴う経済活動の再開、正常化で世界的に抑制されていた工作機械の需要がV字回復に転じ、前期第3四半期の受注高が、四半期として過去最高を記録するなど前期受注高が前々期比73.3%増の2152億8200万円、受注残高が同86.1%増の917億8900万円となり、今期も受注高を2160億円、受注残高を977億8300万円と見込み、想定為替レートも前期の1ドル=112.4円(前々期実績106.1円)から1ドル=122円、同じく1ユーロ=130.6円(同123.7円)から1ユーロ=136円とそれぞれ円安としていることなどが要因となる。
配当は、昨年10月の前期業績の上方修正時に期初予想の年間配当70円(前々期実績35円)を80円に引き上げたが、前期業績の上ぶれ着地とともに90円にさらに増額し、今期は140円と連続の大幅増配を予定している。また同社は、今年2月に上限を50万株(発行済み株式総数の1.58%)、20億円とする自己株式取得を発表し、4月30日までに16万株超、7億円超の取得を進めている。
■GC示現でPER10倍、PBR0.9倍の修正に弾みをつけ昨年3月高値を視野
株価は、ロシアのウクライナへの軍事侵攻による世界同時株安とともに4440円安値に突っ込んだが、自己株式取得でいったん4870円高値と買い直され、ウクライナ情勢の緊迫化とともに年初来安値4250円へ再調整し、期末の配当権利取りに今期業績の連続増益予想・増配が上乗せとなって5380円高値まで買い進まれた。この間、25日線が75日線を上抜くGCを示現するとともに、高値で信用売りが積み上がり信用倍率は一時、0.33倍と売り長となり、足元でも0.98倍となっている。なお売り方と買い方の攻防が続くなか、PERは10.0倍、PBRは0.91倍と割り負け、買い方有利の展開も想定される。次の上値フシの昨年11月高値5680円、さらに同9月高値5920円を通過点に、昨年3月高値6860円を視野にキャッチアップ、なお値幅効果が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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