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ペルー映画『アンデス、ふたりぼっち』オスカル・カタコラの監督初長編
ペルー映画『アンデス、ふたりぼっち』が、2022年7月30日(土)より新宿 K’s cinemaほか全国で順次公開される。監督はオスカル・カタコラ。
■ペルー本国でヒット、史上初の全編アイマラ語長編映画
オスカル・カタコラが手がけた映画『アンデス、ふたりぼっち』は、ペルー映画史上初の全編アイマラ語長編作品。ペルー本国で異例のヒットを飛ばし、2018年のアカデミー賞国際映画賞のペルー代表にも選出された。
■南米・アンデス山脈に暮らす老夫婦の姿を描く
映画の舞台となるのは、南米・アンデス山脈。標高5,000mを越える社会から遠く離れた場所に暮らす老夫婦、パクシとウィルカの厳しくもたくましく生きる愛の物語を描く。
〈映画『アンデス、ふたりぼっち』あらすじ〉
伝統的なアイマラ文化の生活の中で、リャマや羊と暮らすパクシ、ウィルカ。都会に出た息子の帰りを待ちながら、コカの葉を噛み、日々の糧を母なる大地のパチャママに祈る。ところがある日、飼っていた羊が狐に襲われる。さらに、マッチを買いにいった夫・ウィルカはその途中で倒れてしまう。老夫婦にやがて訪れる、心震わせる衝撃のラストシーンに注目だ。
■監督はオスカル・カタコラ
映画『アンデス、ふたりぼっち』の監督を務めるのは、ペルー南部プーノ県出身のオスカル・カタコラ。小津安二郎や黒澤明などが手がけた日本映画から大きな影響を受けたという。『アンデス、ふたりぼっち』では、アイマラの文化・風習を通して、皆が存在を知りながらも目を背けていた現実を、悠大なアンデスの自然とともに痛烈に描いた。
ペルーの首都・リマ以外の地域で制作され、地域固有の文化や習慣を織り込んだ地域映画「シネ・レヒオナル」の旗手として今後の活躍を期待されていたオスカル・カタコラだったが、2021年11月、2作目の撮影中に34歳にしてこの世を去り、『アンデス、ふたりぼっち』が監督初長編作品にして遺作となった。
尚、ウィルカ役を演じているのは監督、オスカル・カタコラの実の祖父、ビセンテ・カタコラ。パクシ役は映画を観たことのない素人であった、ローサ・ニーナが演じている。
【詳細】
映画『アンデス、ふたりぼっち』
公開日:2022年7月30日(土) 新宿 K’s cinema ほか全国順次公開
監督:オスカル・カタコラ
脚本:オスカル・カタコラ
撮影:オスカル・カタコラ
編集:イレーネ・カヒアス
出演:ローサ・ニーナ、ビセンテ・カタコラ
ペルー/2017年/アイマラ語/86分/原題:WIÑAYPACHA 英題:ETERNITY
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