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NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC議事録、米PCEコア、Q1GDP改定値、ダボス世界経済フォーラム
*07:28JST NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC議事録、米PCEコア、Q1GDP改定値、ダボス世界経済フォーラム
今週はダボス世界経済フォーラムやFRBが公表する5月開催分のFOMC議事要旨、重要インフレ指標となるPCEコアデフレーター、1-3月期国内総生産(GDP)改定値などに注目が集まる。FRBはこのFOMCで想定通り0.5%の利上げを決定。議事要旨ではパウエル議長すでに表明している経済が想定した場合の6月、7月会合での各0.5%の利上げを含め、今後の引き締め計画を確認することになる。保有資産の解消では、住宅ローン担保証券(MBS)の売却もひとつの選択肢に挙げており、すでに減速が見られる住宅市場に影響を与える可能性が懸念される。
0.75%の利上げに関しては、今まで、可能性を指摘してきたセントルイス連銀のブラード総裁もFRBが0.5%の利上げの軌道にあると言及したほか、カンザスシティー連銀のジョージ総裁も大幅な利上げにはかなり違った状況が必要になると述べており、FRB関係者は現状では緊急時対応以外は必要ないと見ている。
成長鈍化により、FRBが一時織り込まれていたような大幅な利上げを年内に実施する必要性が低下しつつあり、ドルの上昇の勢いも弱まる可能性がある。一方で、日銀の黒田総裁は、エネルギー価格によるCPI上昇が物価を押し上げており、2%を安定的に達したとは言えず、YCC軸に緩和を続ける計画を再表明しており、円売り傾向も変わらずか。
■今週の主な注目イベント
●世界経済フォーラム
22-26日
●米国
23日:4月シカゴ連銀全米活動指数、日米首脳会談、ボスティック米アトランタ連銀総裁講演、エスター・ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演、
24日:5月製造業PMI速報、5月リッチモンド連銀製造業指数、4月新築住宅販売件数25日:4月耐久財受注速報、FOMC議事録(5/3-4開催分)
26日:1-3月期GDP改定値、新規失業保険新線件数、4月中古住宅販売仮契約、5月カンザスシティ連銀製造業活動
27日:4月前渡し商品貿易収支、4月個人所得・支出、4月PCEコアデフレータ
●英国
23日:ベイリー英中銀総裁がインフレに関する討論会参加
24日:PMI
●欧州
24日:ユーロ圏、仏、独PMI
25日:ECB金融安定報告、独GDP
●ニュージーランド
25日:ニュージーランド準備銀金融政策決定会合《FA》
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