4月のバイト時給、求人4社ともプラス 新型コロナ落ち着き販売系の需要続く

2022年5月21日 08:22

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 求人サイトを運営する各社が4月度のパート・アルバイト時給動向を発表し、新型コロナウイルスの影響が落ち着いたことで販売系の職種を中心にパートやアルバイトの需要が続いていることが分かった。

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■アイデムは東西日本ともにプラス

 11日、アイデムが4月の「パート・アルバイトの募集時平均時給」を発表した。東日本エリアの平均時給は前年同月比22円増の1,094円。このうち関東4都県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の平均時給は同20円増の1,118円だった。

 大分類の職種ではその他(東日本の平均時給:1,091円、前年同月比:26円減、以下同じ)のみマイナス。プラスだった職種では事務職(1,083円、26円増)、飲食サービス職(1,030円、31円増)、製造関連・ドライバー職(1,109円、56円増)で大きく伸びた。

 西日本エリアの平均時給は同17円増の1,043円。このうち関西3府県(大阪、兵庫、京都)の平均時給は同5円増の1,050円だった。

 大分類の職種では西日本もその他(西日本の平均時給:1,066円:前年同月比:8円減、以下同じ)のみマイナス。プラスだった職種では、専門・技術職(1,414円、254円増)、販売・接客サービス職(982円、30円増)、製造関連・ドライバー職(1,037円、30円増)で大きく時給が伸びた。

■マイナビは12カ月連続でプラス

 18日、マイナビが4月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比43円増の1,142円となり、12カ月連続でプラス。

 職種別で時給が上がったのは家電量販店が1,293円(前年同月比:194円増、以下同じ)、携帯販売が1,572円(128円増)。SE・プログラマが1,477円(153円増)、その他クリエイティブ・編集が1,320円(248円増)、編集・制作・構成が1,294円(134円増)。その他医療・介護・保育が1,153円(153円増)、保育士が1,424円(113円増)、薬剤師・登録販売者が1,346円(172円増)。ワゴン販売・売り子が1,288円(172円増)、テレフォンアポインター・テレマが1,439円(111円増)、その他警備・清掃・ビル管理が1,100円(129円増)。搬入・搬出・会場設営が1,462円(361円増)、製造・ラインが1,239円(203円増)、その他配送・引越・ドライバーが1,188円(217円増)、引越が1,193円(120円増)など。

 反対に時給が下がったのは、その他教育が1,132円(89円減)。営業が1,244円(149円減)、テクニカルサポート・保守・テスターが1,301円(143円減)、その他イベント・キャンペーンが1,067円(167円減)、医療専門職が1,390円(120円減)、看護師・准看護師が1,475円(111円減)、警備・交通誘導が1,080円(77円減)など。

 地域別では北海道・東北が前年同月比28円増の976円、関東が同2円増の1,228円、甲信越・北陸が同8円増の1,054円、東海が同29円増の1,083円、関西が同25円増の1,128円、中国・四国が同25円増の981円、九州・沖縄が同50円増の995円となり、全ての地域でプラスだった。

■リクルートは昨年末に次ぐ高時給

 19日、リクルートのジョブズリサーチセンターが4月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給は前年同月比17円増の1,120円となり、12カ月連続のプラスに。また2021年12月の1,121円に次ぐ高い時給の水準となっている。年度初めで塾講師や家庭教師の需要が増加。新型コロナウイルスの影響が落ち着きつつあることでフード系が全ての地域で大きめの伸びを示したほか、専門職系の医療・福祉関連で堅調な動きがあった。

 職種別で時給が上がったのは、ホテルフロントが1,221円(69円増)、コールセンタースタッフが1,538円(107円増)、営業が1,570円(87円増)、介護福祉士が1,333円(68円増)、スポーツインストラクターが1,295円(67円増)など。

 反対に時給が下がったのはアパレル販売が1,018円(109円減)、イベントスタッフが1,253円(119円減)、チラシ配付・キャンペーンスタッフが1,245円(189円減)、組立工が1,144円(84円減)、保育士が1,133円(125円減)、幼稚園教諭が1,146円(177円減)など。

 地域別では首都圏が前年同月比12円増の1,166円、東海が同19円増の1,031円、関西が同27円増の1,096円となり、3地域ともにプラスだった。

■ディップは16カ月連続でプラス

 同日、ディップが4月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国の平均時給は前年同月比98円増の1,209円となり、16カ月連続でプラス。またアルバイト・パートの求人件数は約29万6,000件で前年同月比1.6倍となっている。

 職種別で時給が上がったのは営業・企画営業が1,397円(前年同月比:49円増、以下同じ)、IT・クリエイティブ/クリエイターその他が1,546円(232円増)、編集・制作・撮影が1,063円(64円増)、調査・モニターその他が1,350円(207円増)。キャンペーン関連が1,435円(64円増)、仕分け・検品・梱包が1,297円(274円増)、運送・ドライバー・配達が1,161円(70円増)、軽作業・物流その他が1,151円(98円増)、警備・車両誘導が1,140円(79円増)。建築系が1,460円(179円増)、建設・土木その他が1,369円(286円増)、製造系が1,399円(388円増)、技能系が1,400円(189円増)、工場・製造その他が1,296円(259円増)。塾講師・家庭教師が1,669円(169円増)、教師・講師・インストラクターが1,589円(115円増)、教育その他が1,689円(143円増)など。

 反対に下がったのは、事務・データ入力が1,340円(37円減)、薬剤師・登録販売者・薬局が1,326円(58円減)。イベントその他が1,160円(236円減)、イベント関連が1,490円(238円減)、モデル・エキストラ・芸能関連が1,567円(751円減)、パチスロが1,321円(107円減)など。

 地域別では関東が前年同月比82円増の1,245円、東海が同111円増の1,167円、関西が同38円増の1,231円、九州が同166円増の1,136円となり、全ての地域でプラスだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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