マイナ保険証対応施設で4月から患者負担が増加

2022年3月30日 06:15

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記事提供元:スラド

マイナンバーカードと健康保険証の機能を併せ持つ「マイナ保険証」。4月からこのマイナ保険証が利用できる施設で受診した場合、患者が窓口で支払う医療費が増加するのだという。マイナ保険証利用者でと3割負担の人は初診時に21円、再診時には12円が上乗せされるという。また新潟日報の記事によると、マイナ保険証が利用できる施設で従来の保険証で受診した場合も、24年3月まで初診時に30円の診療報酬が加算される(患者の3割負担時は9円)そうだ(共同通信新潟日報)。

マイナ保険証の運用には医療機関側で対応機器の設置が必要。しかし、普及率は全体で14%ほどにすぎないという。このため、厚労省は従来の補助金のほかに、マイナ保険証で受診した患者の情報を活用した医療機関に対して、1人につき月1回、初診時70円、再診時40円、薬局の調剤時30円の診療報酬を受け取れるようにすすることで設備の普及を促す考えであるという。しかし患者側視点では窓口での支払額が増加することになった。これに対して全国健康保険協会は、マイナ保険証を使わない患者も負担が増えるのは「ペナルティーと受け取られかねない」と述べているという。 

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