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ロシアにリースされた約1.2兆円分の航空機、戻ってこない可能性高まる
過去記事でも少し触れているが、EUはロシアへの制裁の一環として、ロシアの航空会社とのリース契約を解除するようリース会社に求めている。このためリース会社が、ロシア企業に貸していたエアバスや米ボーイング製の航空機を差し押さえる動きを見せていた(sky-budget)。一方のロシア側は6日、ロシアから外国へ向かう便の運航を停止するよう国内航空会社に勧告、リース機差押えを回避する対策を取った。また外国からロシアへ向かう便の運航も3月8日以降は停止している(TRAICY)。
TRAICYの記事によると、外国の航空会社によるロシアの航空会社へのリース機は約515機あり、世界全体のリース機の約3.2%に相当するという。Bloombergの9日の記事によれば、ロシアの航空各社にリースされた機体のうち、リース会社が回収に成功したのは二十数機にすぎないとされる(Bloomberg)。
日本のSMBCアビエーションキャピタルなどース各社の回収期限は3月28日までに設定されているが、ロシアの航空会社はリース航空機の大部分をロシア国内に集結、リース会社に回収させないよう対策しているしている。これらの未回収の航空機の市場価格は合計約103億ドル(約1兆2000億円)に登るとしている。
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