1月の外食市場規模、2カ月連続でプラス 全業態でプラスもコロナ前に及ばず

2022年3月4日 08:11

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 リクルートが運営するホットペッパーグルメ外食総研が、2022年1月の外食市場調査結果を発表し、2カ月連続で前年同月比プラスとなったことが分かった。ただしコロナ前との比較ではマイナス幅が拡大している。

【前月は】12月の外食市場規模、7カ月ぶりにプラス コロナ前比では7割程度

■外食市場は2カ月連続でプラス

 3日、ホットペッパーグルメ外食総研が2022年1月の外食市場調査を発表した。1月の外食市場規模は前年同月比535億円増の2,007億円となり、2カ月連続でプラス。ただしコロナ前の前々年同月比は38.5%減で、21年11月の同29.6%減、12月の30.3%減から2カ月連続でマイナス幅が拡大している。

 個別の指数をみると、外食実施率は前年同月比9.4ポイント増の56.3%。外食頻度は同0.17回増の3.54回。外食単価は同201円増の2,489円。3指数ともに前年同月比プラスとなったのは21年4月以来、9カ月ぶり。

■外食実施率は全ての年齢層でプラス

 圏域別の市場規模は首都圏が前年同月比326億円増の1,169億円。関西圏が同134億円増の576億円。東海圏が同76億円増の262億円で、全体同様に2カ月連続で3市場ともにプラスとなった。

 外食実施率は男女ともに全ての年齢層でプラスに。中でも20代男性(外食実施率:62.95%、前年同月比:6.0ポイント増、以下同じ)、20代女性(63.0%、6.6ポイント増)、30代男性(62.2%、5.7ポイント増)、30代女性(60.6%、16.8ポイント増)で6割超え。一方、40代女性(49.3%、10.4ポイント増)、50代女性(48.5%、9.1ポイント増)で実施率が低めだった。

 外食単価は女性は全ての年齢層で、男性は30代以外でプラスに。特に20代男性(外食単価:2,486円、前年同月比:241円増、以下同じ)、20代女性(2,669円、317円増)、40代女性(2,448円、232円増)、50代男性(2,381円、293円増)などで大きく伸びている。唯一外食単価が下がった30代男性の外食単価は2,234円で前年同月比6円減だった。

■和食や居酒屋業態が100億円超のプラス

 業態別市場規模は全16業態でプラスに。特にプラス幅が大きかった業態は、和食料理店(1月の市場規模:360億円、前年同月比:113億円増、以下同じ)、中華料理店(133億円、40億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(139億円、42億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(255億円、48億円増)、居酒屋(305億円、120億円増)など。

 反対にお好み焼き・鉄板焼き等の専業店(37億円、5億円増)、ファストフード(16億円、1億円増)で伸び率が小さめだった。ただし、コロナ前の2020年1月と比較すると、伸びの大きかった居酒屋業態でも55.7%減となるなど、軽食主体の業態以外ではマイナス幅が広がっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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