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映画『アイ・アム まきもと』阿部サダヲ主演、“迷惑だけど憎めない”おみおくり係に
映画『アイ・アム まきもと』が、2022年9月に公開される。主演は阿部サダヲ、監督は水田伸生。
■“ちょっと迷惑な”おみおくり係を描くヒューマンドラマ
映画『アイ・アム まきもと』の主人公は、市役所の「おみおくり係」に務めるちょっと迷惑な男・牧本壮。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない。そんな牧本が、孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも、彼らの心に変化をもたらしていく。そして、人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていきーー。牧本の“迷惑”が、いつしか“無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていく。
■主演・阿部サダヲが“迷惑だけど憎めない”牧本役
主人公・牧本壮役...阿部サダヲ
身寄りがなく亡くなった方を無縁墓地に弔う、小さな市役所の「おみおくり係」。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かないが、次第に自らの心に変化が生まれていく。
主演を務めるのは、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』『彼女がその名を知らない鳥たち』に出演し、5月6日(金)公開の『死刑にいたる病』でも主演を務める阿部サダヲ。
<阿部サダヲ コメント>
台本を読んでとっても温かい気持ちになりました。おみおくり係の牧本壮という、なんとも愛おしいキャラクター。もう少し長く牧本をやっていたかったなぁ、と思いつつ撮影を終えたのを覚えています。牧本に関わる素敵なキャストの方々とロケ地(山形)の風景。久しぶりの水田組。癒されました。ご覧になるお客様に、牧本壮の真っ直ぐ過ぎて少し迷惑かも?と思える生き様を観て、和んで頂きたいです。よろしくお願いします。
■監督は『舞妓 Haaaan!!!』『謝罪の王様』水田伸生
監督は、阿部サダヲと『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』『謝罪の王様』に続き、4度目のタッグとなる水田伸生。『ゆとりですがなにか』『獣になれない私たち』など話題のTVドラマも手掛けており、現代の日常に潜むリアルな問題をシニカルかつユーモラスに表現することに定評がある。映画『アイ・アム まきもと』でも、身近にある普遍的なテーマを、笑って泣けるエンターテインメントへと昇華させた。
<水田伸生 コメント>
『人を憂うことが出来る人が優しく、人間として優れている』と、太宰治は書いています。主人公「まきもと」に友人はいませんが、他者を憂うことが出来、その気持ちを行動に移せる人間なのです。経済が幸せの指標とされて以来、「利己主義」な思考や行動が目立つ情けない世の中ですが…人間の持つ「美徳」が他者を敬い、尊重する「利他主義」だとすると「まきもと」こそ「美徳」の持ち主です。
阿部サダヲさんは、私が最も信頼する俳優のひとりです。以前「阿部サダヲさんはどんな俳優?」という問いに「ゴム毬のような」と答えました。説明すると「手触りは柔らかく、決して人を傷つけたりしないが、強く床に投げつければ驚くほど高く飛んで行くし、いつまでも小さく弾んでいることもできる」そんな俳優なのです。演技の特性は「助走無しで跳ぶ、走高跳」の如く「観客に展開を予測させない振幅の大きな演技」この特性に加えて、今回は「シームレス」繋ぎ目のない演技を要求しました。
■脚本は倉持裕
脚本は、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家であり、直近ではNHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』など映像作品に活躍の場を広げている倉持裕。アイロニカルでウィットに富んだセリフと、登場人物への優しい眼差しとが同居する物語を、丁寧に紡ぎ上げる。
■原作はウベルト・パゾリーニ監督・脚本『おみおくりの作法』
なお、映画『アイ・アム まきもと』は、第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で、監督賞を含む4賞を受賞したウベルト・パゾリーニ監督・脚本の『おみおくりの作法(原題:STILL LIFE)』を原作とするもの。『おみおくりの作法』の物語をベースに、新たな主人公像・牧本壮を造形し、『アイ・アム まきもと』としてリメイクした。
【詳細】
映画『アイ・アム まきもと』
公開時期:2022年9月
出演:阿部サダヲ
監督:水田伸生
脚本:倉持裕
原作:ウルベルト・パゾリーニ『STILL LIFE』
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン、中沢敏明
製作:映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
制作:セディックインターナショナル ドラゴンフライ
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