NYの視点:米3月FOMCでの大幅な利上げ、回復を損なうとの見方に利回り曲線平坦化、ドルも伸び悩みか

2022年2月1日 08:07

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記事提供元:フィスコ


*08:07JST NYの視点:米3月FOMCでの大幅な利上げ、回復を損なうとの見方に利回り曲線平坦化、ドルも伸び悩みか
今年初めて開催されたFOMCで米連邦準備制度理事会(FRB)は3月の利上げの基盤を発表した。パウエル議長は速やかなインフレを抑制するために各会合での行動や3月の50ベーシスポイントと大幅な利上げの可能性も除外しない考えも示した。金利先物市場ではタカ派姿勢を維持した連邦公開市場委員会(FOMC)受け年5回の利上げを織り込み始めた。

アトランタ連銀のボスティック総裁は自分の望む政策ではないとしながらも、3月FOMCでの50BP利上げも選択肢になると述べた。同総裁は今年3回の利上げを予想しているが、今後のデータ次第との見解を示している。

22年のFOMC投票権を有するカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁はバランスシートの縮小を積極的に実施することで利上げの回数を減らすことができると指摘。

同時に3月の大幅利上げの思惑に、利回り曲線は平坦化基調にある。過剰なFRBの対応により回復が弱まるとの見方が強まりつつある。このため、ドルも高値から反落。不透明感から当面伸び悩む可能性もある。《FA》

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