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特異な才能有する児童への教育方法 年内に結論
特定分野に特異な才能のある児童生徒への学校での指導・支援の在り方を議論している有識者会議は24日開いた会合で「1人1人の子どもに応じた教育の在り方をいかに実現していくのかということの延長線上に、特異な才能のある児童生徒への支援策を考えていくことが重要である」として「課題の改善に向けて取るべき対応策の規模や内容等に応じて、各教育現場が才能の種類、程度、見いだし方などを柔軟に決めていけるようにすることが適切であると考える」との論点整理を行い、これまでの論点にそった議論を深め、年内に一定の結論を出すことを確認した。
文科省が昨年8月26日~9月17日までの間に省HPで回答を求めた結果では、本人や保護者(本人56人、保護者663人)からの回答や教師や支援団体(教師30人、支援団体18)など総数808の回答があり、特異な才能を持つ児童の事例では「小学2年生の児童がすでに中学校での数学も終了する勢いで、整数問題が好きで、場合によっては大学レベルでの数学にも理解を示している」という。
また「リズムや和声を理論なしに理解し、即興でバンドの中に入って演奏できる。小学生では初見で上級レベルの曲をバイオリンで弾き講師からあり得ないと言われる」などの例も。
一方、こうした特異な才能の持ち主は、学校での授業に暇を持て余したり、苦痛を感じることも分かった。事例では「教科書の内容はすべて理解していたが、自分のレベルに合わせた勉強をすることはまったく許されなかった。授業中は常に暇を持て余していた」というものや「発言をすると授業の雰囲気を壊してしまい、申し訳なく感じてしまうので、わからないふりをしなければならなかった。わからないふりをするのもまた苦痛で、結局授業の中に自分を見出すことはできなかった」という授業内容のレベルが全く合わないことへのストレスが見て取れるものだった。
効果的な支援では「正しい答えだけでなく、『何故、そのように考えるのか』、考え方を発表させてくれた先生のクラスは非常に楽しかったとのことだった」との児童の声を伝えるものや「暇になってしまう時間に、他の生徒を助けさせるなど役割を与えると授業に前向きに参加できていた」とする教師の意見もあった。
有識者会議では今後、特異な才能や認知の特性等を見いだす方策や教委や学校関係者の理解啓発のための方策、学校や教委に対する必要な支援や体制整備、学校外の学びの場を活用しやすくする方策などを教室内、学校内、学校外での対応の在り方について、議論を深め、意見を取りまとめる。(編集担当:森高龍二)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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