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映画『アネット』レオス・カラックス最新作はミュージカル×ダークなおとぎ話、カンヌ映画祭監督賞作品
映画『アネット』が2022年4月1日(金)に公開される。レオス・カラックス監督は、『アネット』で第74回カンヌ国際映画祭 監督賞を受賞した。
■レオス・カラックス最新作、カンヌ国際映画祭で監督賞
映画『アネット』は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作。『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作『アネット』は、フランスが誇る鬼才カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだ“ロック・オペラ・ミュージカル”映画だ。
■“ダークなおとぎ話”をミュージカルで贈る
物語は、⼈気スタンダップコメディアンのヘンリーと、⼀流オペラ歌⼿のアン、そして⼆⼈のあいだに⽣まれたアネットが織りなす“ダークなおとぎ話”。特報映像は、ヘンリーとアンの恋の物語から始まる。やがて生まれる二人の子供<アネット>。しかし甘い時間は束の間、その後、捉えられているのは<何か>に怯える彼らの姿だったー。
■原案は人気ポップバンド・スパークスのスタジオアルバム
原案は⽇本でも根強い⼈気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンドのスパークス。彼らがストーリー仕⽴てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語を、映画へと発展させた。また劇中の音楽もスパークスが担当。映画全編を歌で語り、全ての歌をライブ録⾳するという両者のこだわりと、カラックスならではの映像美が相まって、唯一無二の作品へと昇華させている。
■主演にアダム・ドライバー×マリオン・コティヤール
映画『アネット』の主演を務めるのは、映画界で注目を集める旬な2人組だ。
まず主人公のひとり・ヘンリー役を務めるのは、アダム・ドライバー。『スター・ウォーズ』シリーズやジム・ジャームッシュ監督『パターソン』などで知られる彼が、人気スタンダップコメディアンを演じる。
また一流オペラ歌手であるアン役には、マリオン・コティヤールが抜擢。オスカー女優としても高い評価を得るマリオン・コティヤールだが、本作では第79回ゴールデングローブ賞<ミュージカル・コメディ部⾨>の主演⼥優賞にノミネートを果たしている。
■アダム・ドライバーはプロデューサーも兼任
制作プロデューサーは、主演のひとりであるアダム・ドライバーが兼任。彼が役者以外に⻑編映画のプロデューサーを務めるのは『アネット』が初めてのことだ。その理由についてアダム・ドライバー本人は、「レオスの映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」「リハーサルや⼤規模なセットを必要とするような⼤がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯⼀無⼆のものになるだろうと思ったんだ」と語っている。
■レオス・カラックス監督の⼈⽣を⾊濃く反映
35年間で発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出⼒と圧倒的な美的センスによって、世の中に衝撃を与えてきた映画監督レオス・カラックス。
1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき⼦ども)とカラックスの名を世に知らしめた『汚れた⾎』、⼆度の撮影中断に⾒舞われながらもロングランヒットを飛ばした『ポンヌフの恋⼈』、ハーマン・メルヴィルの⼩説を原作に映画化を挑んだ『ポーラ X』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が⾼く評価された『ホーリー・モーターズ』。
これらに続く最新作『アネット』は、カラックス本人が「⽗親になってからの映画」と特別な想いを寄せていることも明らかにしており、監督⾃⾝の⼈⽣が⾊濃く反映されていることも見どころの一つだ。
【詳細】
映画『アネット』
公開日:2022年4月1日(金) ユーロスペースほか全国ロードショー
監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル & LC
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール
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