映画『ベルファスト』ケネス・ブラナーの自伝的作品、愛すべき故郷&少年の成長を描いた人生賛歌

2021年12月17日 11:42

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記事提供元:ファッションプレス

 ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』が、2022年3月に公開される。製作・監督・脚本はケネス・ブラナー。

■ケネス・ブラナーの自伝的映画『ベルファスト』

 映画『ベルファスト』は、『ダンケルク』『TENET テネット』などに出演し、『シンデレラ』『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』では監督も務めるケネス・ブラナーの自伝的作品。俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続けるケネス・ブラナーが、自身の手で、故郷へのリスペクトや人間の気高さを描いた。

ケネス・ブラナーは、映画『ベルファスト』について「とてもパーソナルな作品だ。私が愛した場所、愛した人たちの物語だ。」とコメントしている。

■アカデミー賞候補としても期待

 映画『ベルファスト』は、第46回トロント国際映画祭にて最高賞にあたる観客賞を受賞。アカデミー賞候補としても期待が高まる。

■第79回ゴールデングローブ賞、6部門で7ノミネート

 さらに、第79回ゴールデングローブ賞のノミネーションでは、映画作品賞<ドラマ部門>、監督賞、脚本賞、助演男優賞、助演女優賞、主題歌賞の合計6部門にて、映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と並び、“2021年度の最多”の7ノミネートを果たした。ケネス・ブラナーが初のゴールデングローブ賞を手にすることができるか、世界中から注目が集まる。

■故郷へリスペクト&ひとりの少年の成長を描く

 物語は、北アイルランド・ベルファスト出身のケネス・ブラナーが、9歳の少年バディの目線を通して、自身の幼少期を描いたもの。愛と笑顔と興奮に満ちた日常と、激動の時代に翻弄され様変わりしていく故郷ベルファストを、モノクロ映像で克明に映し出す。

困難な状況にありながら、未熟な殻を破り、大人へと転換していくひとりの少年の成長と、その家族の力強い生きざまにも注目。変わりゆく故郷、移りゆく時代の中にあっても、変わることのない人間の気高さや生命力を描いた人生賛歌だ。

<映画『ベルファスト』あらすじ>
1969年、激動の北アイルランド ベルファスト。僕が生まれ育ったその町には、歌があった、映画あった、家族がいた―そして、愛に輝く日々があった。

ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。

【詳細】
映画『ベルファスト』
公開時期:2022年3月
製作・監督・脚本:ケネス・ブラナー
出演:カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル

2021年/イギリス/ビスタサイズ/98分/モノクロ・カラー/英語/5.1ch/原題『Belfast』
配給:パルコ ユニバーサル映画

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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