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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECBの景気見通しが手掛かり材料に
*14:26JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECBの景気見通しが手掛かり材料に
■強含み、ECB金融緩和策の早期縮小への思惑広がる
今週のユーロ・ドルは強含み。オーストリア中央銀行ホルツマン総裁やオランダ中央銀行クノット総裁は「新型コロナウイルスの危機対策削減を進めるべき」との考えを示したことから、欧州中央銀行(ECB)による大規模な金融緩和策が早い時期に縮小に向かう可能性が浮上し、ユーロ買いにつながった。ドイツ連銀のバイトマン総裁がインフレの上方リスクに言及したことや、米国の雇用関連指標が市場予想を下回ったことも材料視された。取引レンジ:1.1783ドル-1.1909ドル。
■もみ合いか、ECBの金融政策は現状維持の公算
来週のユーロ・ドルは、もみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は9月9日開催の理事会で現行の緩和政策を据え置き、パンデミック特別支援プログラム(PEPP)を維持する公算。ただし、理事会では金融緩和策の早期縮小に肯定的な意見も予想されるため、リスク回避的なユーロ売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.1780ドル−1.1980ドル
■強含み、ユーロ圏のインフレ率上昇を意識したユーロ買い
今週のユーロ・円は強含み。ユーロ圏の8月消費者物価指数速報値や7月生産者物価指数の伸びが予想以上に拡大したことが好感された。欧州中央銀行(ECB)による緩和縮小観測が高まり、ユーロ買いになった。米国の雇用関連指標が市場予想を下回ったことも意識されたようだ。取引レンジ:129円46銭−130円75銭。
■下げ渋りか、ECBの景気見通しが手掛かり材料に
来週のユーロ・円は、下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は9月9日開催の理事会で現行の緩和政策を据え置く公算。パンデミック特別支援プログラム(PEPP)を維持する見通しだが、ユーロ圏経済の穏やかな改善も考慮されることから、楽観的な景気見通しが示された場合、ユーロ買い・円売りがやや強まる可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7日:4-6月期域内総生産確定値(改定値:前年比+13.6%)
・9日:欧州中央銀行理事会
予想レンジ:129円50銭−131円50銭《FA》
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