今日の為替市場ポイント:地政学的リスク増大でリスク選好の円売り抑制も

2021年8月27日 09:03

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記事提供元:フィスコ


*09:03JST 今日の為替市場ポイント:地政学的リスク増大でリスク選好の円売り抑制も
26日のドル・円は、東京市場では109円93銭から110円22銭まで上昇。欧米市場では、110円23銭から109円94銭まで下落し、110円07銭で取引終了。本日27日のドル・円は主に110円近辺で推移か。地政学的リスクの増大を警戒してリスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

26日の米国株式市場では、主要株価3指数が下落した。ダラス地区連銀のカプラン総裁やセントルイス地区連銀のブラード総裁が量的緩和策の早期縮小の可能性について言及したこと、アフガニスタンの首都カブールにある空港周辺で爆発が起きたことが、株安につながった。外為市場では株安を警戒してリスク選好的な為替取引は縮小した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は27日に行われるオンライン形式の講演で経済見通しについて話す予定だが、市場参加者の多くは量的緩和策の縮小開始時期について具体的に言及することはないと予想している。ただ、量的緩和策の縮小を巡る議論はかなり進展していることを伝える可能性があることから、パウエルFRB議長の講演終了後にドル買いがやや強まる可能性がある。《FA》

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