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LINEヘルスケアら、糖尿病の治療支援する「糖尿病@LINEヘルスケア」開始
「糖尿病@LINEヘルスケア」サービスイメージ(画像:LINEの発表資料より)[写真拡大]
LINEは24日、糖尿病患者の治療継続に活用できるLINE公式アカウント「糖尿病@LINEヘルスケア」の提供を開始すると発表した。運営は、LINEとエムスリーの合弁会社であるLINEヘルスケアと、医薬品会社の日本イーライリリーとで行う。日本イーライリリーの糖尿病関連の知見を活かし、LINEのプラットフォームを通じて、糖尿病関連情報や生活支援につながる情報の提供を行っていくという。
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■糖尿病@LINEヘルスケアの概要
糖尿病@LINEヘルスケアで提供されるサービスは、大きく2つある。1つは糖尿病患者向けの情報提供で、もう1つは、身体の不調や不安を感じた際に医師に相談できる「健康相談サービス」だ。
情報提供は、日本イーライリリーが企画・制作・提供を行う。糖尿病の原因と症状・治療の基本など基礎的な知識から始まり、食事やお酒、運動などの日常のケア、治療の考え方、血糖値をコントロールするための知識など病気に関する全般的な情報と、日常生活を送る上で役立つ情報を、糖尿病@LINEヘルスケアのアカウントで提供する。
健康相談サービスは、夜中や休日等での体調不良や、対応の判断がつかない不調などの際に、LINE上で医師に相談ができるものだ(診断や薬の処方は対応不可)。相談は「いますぐ相談」「相談予約」の選択が可能で、待機中の医師とLINEで30分間リアルタイムで相談ができる。質問を投稿して、後から回答をもらう形も取れる。既にLINEヘルスケアが実施しているサービスの1つだが、糖尿病@LINEヘルスケアのアカウントから直接相談を可能としている。
アカウント登録は簡単で、QRコードを読み取り追加すると前述の機能を使うことができる。さらに糖尿病の進行状況や治療法などの4つの質問に回答すれば、自分の状況にあった情報が提供される仕組みだ。
糖尿病は自覚症状が少なく、診断されても治療を開始しなかったり、治療途中で中断する人が多い病気と言われる。厚生労働省の2017年国民健康・栄養調査によると、就労世代(20 ~ 59歳)の「糖尿病が強く疑われる人」のうち、治療を受けていない人は42.4%に及んだという。
また様々な重病につながる病でもある。新型コロナウイルスを重症化させる既往症にも該当し、脳卒中・心筋梗塞などの発症リスクも高める。一方で、適切な治療や定期的な診療が継続されていれば、通常と変わりなく生活や仕事が可能な病気でもある。
糖尿病@LINEヘルスケアは、今後も糖尿病患者が日常的に使いやすいサービス提供を目指し、拡充を図っていくという。デジタル化を上手く取り入れると、病気との付き合い方も変わっていきそうだ。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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