関連記事
ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ユーロ圏製造業PMIなどの数値が手掛かり材料に
*14:22JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ユーロ圏製造業PMIなどの数値が手掛かり材料に
■弱含み、米量的緩和策の年内縮小を警戒
今週のユーロ・ドルは弱含み。アフガニスタンでイスラム主義勢力が実権掌握に至り、中東付近での地政学的リスクが高まったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)の7月会合議事要旨で、「ほとんどの参加者が量的緩和策の年内縮小開始が適切と主張」との指摘が注目され、ユーロ売り・ドル買いが優勢になった。取引レンジ:1.1664ドル-1.1801ドル。
■伸び悩みか、域内経済減速の可能性残る
来週のユーロ・ドルは、伸び悩みか。8月23日発表のユーロ圏の製造業、サービス業PMI(速報値)が市場予想を下回った場合、域内経済の減速を警戒したユーロ売りが強まる可能性がある。また、米カンザシティ地区連銀主催の経済シンポジウムを控えて、連邦準備制度理事会(FRB)による資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測が広がった場合も、
ユーロ売り・ドル買いにつながる可能性が高い。
予想レンジ:1.1580ドル−1.1780ドル
■弱含み、ウイルス変異株の感染拡大を警戒したユーロ売り
今週のユーロ・円は弱含み。新型コロナウイルスデルタ株の世界的な感染拡大懸念が続くなか、中国と米国の経済指標の鈍化が目立ち、リスク回避的なユーロ売り・円買いが先行した。さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の7月議事要旨で年内の緩和縮小の可能性が示唆されたことから、ユーロ売り・円買いが強まり、ユーロ・円は一時128円を下回った。取引レンジ:127円94銭−129円71銭。
■伸び悩みか、ユーロ圏製造業PMIなどの数値が手掛かり材料に
来週のユーロ・円は、伸び悩みか。8月23日発表のユーロ圏8月製造業、サービス業のPMIが注目される。いずれも7月実績を下回る見込みだが、市場予想を下回った場合、域内経済の減速を意識したユーロ売り・米ドル買いが優勢となりそうだ。米ドル・円相場はやや円安方向に振れる可能性があるものの、ユーロ・円の上値は重いままとなりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:8月マークイット製造業PMI(7月:62.8)
・23日:8月マークイットサービス業PMI(7月:59.8)
予想レンジ:127円00銭−129円50銭《FA》
スポンサードリンク