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日本刀と青龍刀 日本と中国の自動車技術
日本の自動車技術を日本刀と考えて欲しい。
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中国に日本刀が作れるか?彼等には青龍刀レベルの刀剣しか作れない。
彼等がどうあがいても日本刀の様な、繊細で卓越した業物が作れない。それなら、日本刀を亡き者にすれば青龍刀の天下だと考えた。
それがEVシフトなのだ。
それに「鈍ら(なまくら)サーベル」しか作れない技術レベルのドイツが追従した。
●青龍刀
「青龍刀」は、三国志とかの漫画やゲームで、中国人が使っているでっかい刀だ。本来は、関羽が愛用したとされる薙刀の様な「青龍偃月刀(せいりゅう えんげつとう)」だ。
刃の幅が非常に広く、 重量と遠心力により威力を発揮する片刃で、片手で持つ刀で、「柳葉刀(りゅうようとう)」というのが正しい。
要するに、刀を鍛えるといった技術は必要無くて、重さにまかせて「ぶった切る」だけの代物だ。
ここでは一般的な呼称である「青龍刀」を便宜上使うが、何がいいたいのか?
「青龍刀レベルの自動車技術」が中国の水準だという事の比喩として採り上げた。
「青龍刀」なんぞは、精緻な「日本刀」とは比較するのも「残念な」武器である。極論すれば、鉄板をプレス機で打ち抜いて、グラインダーで刃をつければ一丁上がりだ。
中国がEV車にシフトする事を狙ったのは、「青龍刀」レベルのままなら、未来永劫日本や欧米諸国に追いつけないからだ。
「土俵とルールを変えて何とかしたい」、「モーターと電池さえ持ってきたら何とかなるだろう」との魂胆からEVシフトを唱えたに違いない。
●尻馬に乗ったドイツ
ディーゼル車に対するアメリカの排ガス規制逃れで、規制値をクリア出来ないからと、走行中に排気ガス処理システムを働かせずに、排ガスデータを捏造したVWのせいで、世界的にディーゼル車に対する忌避が拡がった。
当初、クリーンディーゼル車で、日本の先進的なハイブリッドシステムに対抗しようとしていたが、技術レベルの低さを露呈した。
結果、日本の技術に屈するのを潔しとせず、「EV推し」の中国の尻馬に乗った。
つい先日も、ドイツのメーカーが談合して、高度な排気ガス対策手段を出し惜しみして摘発されている。ドイツはいつからこんな卑怯な国になったのだろうか。
ドイツは、「脱原発」を掲げて原子力発電が11.8%だが、71.5%と原発比率の高いフランスから電力供給を受けている。
従って、CO2排出にかかわる石炭、石油、天然ガス等による発電比率はフランスの11.3%に対して53.4%もある。自国内に原発を設置しないだけで、隣国の原発に頼っているだけだ。
本来、ドイツには自国内にEV車が普及する素地が無い。
●日本刀
歴史上で有名な刀鍛冶・刀工は、
・堀川国広 室町時代末期~江戸時代前期
・相州五郎正宗 鎌倉時代末期~南北朝時代初期
・長曽祢虎徹 江戸時代前期
・村正 室町時代末期
・三条宗近 平安時代中期 である。
これ等の刀匠が鍛えた名刀は、現代の技術をもってしても再現出来ない。
冒頭掲げた画像の様に「奥出雲たたらブランド推進会議」とかは、相当立派な刀剣を鍛えるところまでは頑張っているが。
バイオリンの名器、「ストラディバリウス」も、現代の技術でも再現出来ないのと同じだ。
●ホンダのF1レース5連勝
F-1レースでの目覚ましい活躍を見れば、ホンダは「日本刀の名匠」に匹敵する技術を持っている事は明白である。
折角築き上げたこれ程の技術であるからこそ、これを継続して、内燃機関の技術をより一層磨き上げ、他の追随を許さないとの気概で邁進して欲しい。
折角、「日本刀の名匠の地位」を築き上げたにも拘わらず、日本刀を捨てて青龍刀にシフトする事は、創業者である本田宗一郎氏も納得されるとは思えない。
●企業としての決断
大企業を率いる「優秀な」経営者が、経営陣と熟慮を重ねた上での「EVシフト」との結論であるのは明白だ。
従って、「単なる部外者」がどうこういうのは間違っているかも知れない。
それでも、幼年期から自動車に親しみ、自動車メーカーに勤務し、リタイヤ後には試験装置メーカーで自動車業界と共に過ごした筆者としては、550万人の仲間がいる「日本の自動車業界」に人一倍の愛着がある。
そうであるからこそ、日本を代表する自動車メーカーの、それも「トップレベルの内燃機関技術を持つ企業」としては、非常に残念な決断であるといわざるを得ない。
●自動車工業会・豊田章男会長の存在に感謝
万一、カルロスゴーンが、あんなに惨めな卑しい犯罪を行って逃亡せず、トヨタと日産が僅差で首位争いをしていたら、そして何等かの都合で「自動車工業会会長」に就いたとしたら、その結果は想像するだけで恐ろしい。
我欲だけで行動する輩の行動は予想がつかないからだ。
それと同じく、ホンダの社長が「自動車工業会会長」であったと考えれば、あの犯罪者と同等に扱うのは非常に失礼ながら、将来を見据えた判断が出来ていないとすれば、その対応には期待出来ない。
今、自動車工業会の会長が、日本に於ける「自動車業界全体」、関わる550万人を大局的に俯瞰し、蓄積された「日本刀」の様な自動車技術を武器に、世界をリードする志と先見性、指導力を備えた豊田章男氏であった事に、心から感謝したい。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)
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