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NY株式:NYダウ278ドル高、企業の好決算がコロナ再流行への懸念を相殺
*07:00JST NY株式:NYダウ278ドル高、企業の好決算がコロナ再流行への懸念を相殺
米国株式市場は上昇。ダウ平均は278.24ドル高の35116.40ドル、ナスダックは80.23ポイント高の14761.30で取引を終了した。新型コロナウイルスデルタ株流行への懸念が根強く、寄り付き後、下落。その後、企業の強い決算が懸念を相殺、投資家心理が大幅に改善し、上昇に転じた。終日堅調に推移し、引けにかけては上げ幅を拡大した。セクター別では、エネルギー・銀行が上昇した一方で、消費者サービスが下落。
ショッピングセンターやアウトレットモールの保有・開発・リースを行っているサイモン・プロパティ・グループ(SPG)は、四半期決算が強い結果となったほか、モールやアウトレットでの売り上げがパンデミック前の水準を回復したと楽観的な見通しを示したため、買われた。スポーツアパレルのアンダーアーマー(UAA)は第2四半期決算で、売上が予想を上回ったことが好感され、上昇。飲料メーカーのペプシコ(PEP)は糖分が高く収益力が低下していたオレンジジュース「トロピカーナ」ブランドなどを含むジュース事業を投資ファンドPAIパートナーズに売却すると発表し堅調に推移した。
一方で、消費財メーカーのクロロックス(CLX)はパンデミックで需要が急増した前年度から業績が落ち込んだことが嫌気され、下落。また、ビデオゲーム周辺機器メーカー、テイクツー・イントラクティブ・ソフトウエア(TTWO)は昨日引け後に決算を発表し、内容は予想を上回ったものの、弱い見通しを示したほか、ビデオゲームセクターでの中国政府の規制強化懸念も浮上し、大きく売られた。新型コロナウイルスデルタ株感染拡大で、旅行関連が弱く、航空会社のアメリカン(AAL)やデルタ(DAL)、クルーズ船を運営するカーニバル・クルーズ(CCL)やロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)は軒並み下落。
半導体メーカー、エヌビディア(NVDA)は英国アーム買収計画を巡り、政府が安全保障理由に阻止を検討していると報じられた。
Horiko Capital Management LLC《FA》
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