タマホーム、デザインワン、コスモス薬品など/本日の注目個別銘柄

2021年7月13日 15:55

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記事提供元:フィスコ


<6323> ローツェ 8990 -610伸び悩んで急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は28.5億円で前年同期比49.7%増益、通期計画102億円で前期比9.6%増に対して、順調なスタートを切る形に。半導体関連装置の受注及び販売が引き続き好調に推移しているようだ。ただ、半導体製造装置の良好な市場環境は織り込み済みであり、本日は半導体製造装置各社の株価下落も目立っていることで、短期的な出尽くし感を意識する動きが優勢になっている。

<2462> ライク 2280 +133大幅続伸。前日に21年5月期決算を発表、営業利益は36.1億円で前期比80.5%増となり、第3四半期決算時に上方修正した数値31.5億円も上回った。期末配当金も27円から35円に引き上げ、年間配当金は前期比22円増の50円としている。22年5月期営業益は38億円で同5.3%増益、配当金は52円と予想している。増益率は鈍化の見通しだが、前期の大幅上振れ着地もあって保守的との見方が優勢のようだ。

<6048> デザインワン 282 +37急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は1.34億円で前年同期比30.3%減益となっている。一方、通期予想は従来の0.05億円から1.23億円にまで上方修正へ。子会社を活用したシステム開発事業が好調であるほか、新規子会社の寄与、販売管理費の抑制などが収益上振れの背景に。来期には買収効果のフル寄与も見込まれ、目先の過度な業績落ち込み懸念は後退する方向になっている。

<7735> スクリーンHD 9790 -520大幅反落。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「売り」に、目標株価も11500円から9500円に引き下げている。半導体製造装置市場においては、21年後半から22年にかけて前年比での伸び率が鈍化していく可能性が高く、個社要因での銘柄選別が重要な局面になりつつあると捉えている。同社に関しては、相対的にWFEシェアが低下傾向にあり、主力の洗浄装置における競争環境も激化していると指摘。

<3148> クリエイトSD 3385 +185大幅続伸。前日に21年5月期の決算を発表、営業利益は186億円で前期比4.7%増益となり、従来予想の179億円を上回った。年間配当金も従来計画42円から44円に引き上げている。22年5月期は営業益194億円で同4.0%増益、年間配当金は46円を計画。ドラッグストア各社はこれまで、比較的さえない決算が目立っていたため、増益・増配計画を評価する動きが優勢になっているもよう。

<7516> コーナン商 3975 +190大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は92.2億円で前期比14.8%減となったが、上半期計画は170億円で同21.1%減であり、想定以上に底堅い推移との見方が優勢に。前年同期に新型コロナウイルスの影響で感染対策品やDIY用品などの売上が大幅に伸長した反動に加えて、販管費が増加したことなどが減益決算の背景に。今後は徐々に前年ハードルも低くなるとみられ、あく抜け感も強まっているもよう。

<3349> コスモス薬品 17730 +1510急伸。前日に21年5月期決算を発表、営業益は331億円で前期比13.9%増となり、従来計画の291億円を上回った。期末配当金は従来計画27.5円に対して42.5円とし、年間配当金は実質前期比15円増の70円に。22年5月期営業利益は332億円で横ばい予想、配当金は10円増の80円を計画。もともと業績予想は横ばいで出す傾向がある。他のドラッグストア各社の決算から警戒感があったとみられ、安心感に。

<1419> タマホーム 2748 +412大幅続伸。前日に21年5月期決算を発表、営業益は110億円で前期比11.4%増となり、6月14日に発表した上方修正水準での着地に。一方、22年5月期は113億円で同2.7%増を見込む。豊富な受注残を背景として引き渡し棟数の増加を予想。今期は増益率が鈍化する格好だが、同時に発表した中計では26年5月期に営業利益200億円を目指すとしており、中期的な高い収益成長期待へとつながった。

<9519> レノバ 5310 +425大幅続伸。日銀では15-16日の金融政策決定会合において、金融機関の気候変動対応の投融資を促す新制度の骨格を決めると報じられている。脱炭素につながる企業向け融資をしたり環境債を買ったりする金融機関に対し、低利で数年単位の長期資金を供給するもようだ。利用額に応じて日銀当座預金にかかる金利を0%にする案を検討とされている。再生エネの一段の普及につながるとの期待が膨らむ展開になっているようだ。

<6920> レーザーテック 21150 -1080大幅反落。米国市場では全体株高の中、エヌビディア、アプライドマテリアルズなど半導体関連株も上昇、SOX指数は1.2%の上昇となった。東京市場でもSUMCO<3436>など半導体関連の一角はしっかりだが、同社など半導体製造装置株は総じて軟調。ゴールドマン・サックス証券では、同社のほか、アドバンテスト<6857>、SCREEN<7735>などの投資判断を格下げしており、関連銘柄売りにつながった。《ST》

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