今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を意識してドル買い拡大の可能性低い

2021年7月7日 08:49

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記事提供元:フィスコ


*08:49JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下を意識してドル買い拡大の可能性低い
6日のドル・円は、東京市場では110円98銭から110円75銭まで下落。欧米市場では、110円86銭から110円52銭まで続落し、110円62銭で取引終了。本日7日のドル・円は主に110円台半ば近辺で推移か。米長期金利の低下を意識して、リスク選好的なドル買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

6日のニューヨーク外為市場では安全逃避的なドル買いが観測されており、この影響でクロス円レートは総じて円高方向に振れた。7日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨に対する関心が高いことから、ポジション調整的な為替取引が活発となった。市場関係者の間では「量的緩和策の縮小時期に関する発言などが議事要旨に含まれていた場合、ドル買い材料になる」との声が聞かれている。ただし、量的緩和策の縮小を急ぐ必要はないとの意見もいくつか含まれている可能性が高いことから、次回以降のFOMC会合で議論される内容を点検したいとの見方も少なくないようだ。インフレ加速の可能性は低いことが今回の議事要旨で確認された場合、ドルは主要通貨に対して伸び悩む可能性がありそうだ。《FA》

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