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コーセルは大幅続伸業績と大幅増配転換を手掛かりに突っ込み買いも一考
コーセル<6905>(東1)の今2022年5月期の純利益は、前期比2.48倍と連続して大幅増益と予想されており、配当も大幅増配転換が予定されており、突っ込み場面は逆張りも一考余地がありそうだ。テクニカル的にも、25日移動平均線が、75日移動平均線を下から上に抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、その75日線を割るなど下げ過ぎを示唆していることも買い手掛かりとなりそうだ。
■子会社減損一巡で純利益は2倍超増益、配当も10円増配
同社の前2020年5月期業績は、昨年12月、今年6月と2回上方修正され、そのうち今年6月は、売り上げ、営業利益、経常利益は再上方修正となったものの、純利益は、スウェーデン子会社の固定資産に10億9700万円の減損損失を計上したことから下方修正され、それでも純利益は、10億7700万円(前々期比3.54倍)と高変化して着地した。今2020年5月期業績は、売り上げ292億円(前期比8.0%増)、営業利益36億9600万円(同22.4%増)、経常利益37億4000万円(8.9%増)、純利益26億7200万円(同2.48倍)と見込まれている。半導体製造装置やFA関連機器の需要が回復し、5G関連投資も拡大することなどが要因となる。純利益は、前期計上の減損損失が一巡して連続高変化する。
配当は、前期に中間配当を8円から10円に引き上げ年間19円に増配したが、今年6月の前期純利益の下方修正で期末配当を同9円から7円に引き下げ年間17円(前々期実績20円)に減配した。それが今期は、年間27円と一転して10円の大幅増配予定である。また株主還元策としては、このほか今年6月25日に自己株式の立会外買い付け(買い付け価格1120円、買い付け株式数60万株、買い付け金額6億7200万円)を実施したばかりである。
■GC示現で低PER・PBRを修正し昨年12月高値へ向け再発進
株価は、昨年12月の前期業績の上方修正をテコに1324円高値をつけ、今年5月には年初来安値991円まで調整し、下げ過ぎ修正で1100円台までリバウンドしたあと今年6月の業績再修正では純利益が下方修正され年間配当の減配されたことが響いて1074円安値まで再調整した。同安値からは今期業績の大幅続伸予想に自己株式立会外買い付けも加わって1100円台を回復、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。ただ足元ではその75日線を下回りPERも13倍台、PBRも0.92倍と売られ過ぎであり、修正高から昨年12月高値1324円を目指し再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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