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5月の外食市場、新型コロナ反動で2カ月連続プラス 飲酒関連は厳しさ続く
リクルートの調査によると、5月の外食市場は新型コロナウイルスの反動で前年から大きく回復したものの、居酒屋などの飲酒関連の業態では厳しい状況が続いていることが分かった。
【前月は】4月外食市場、15カ月ぶりにプラス 19年比では半減 リクルート調査
■新型コロナの反動で2カ月連続でプラス
6月29日、リクルートが2021年5月の外食市場調査を発表した。5月の外食市場規模は前年同月比397億円(148.2%)増の1,222億円となり、新型コロナウイルスの反動増により2カ月連続でプラスとなった。ただし前々年の同月比では62.3%減で、3月の51.3%減、4月の53.0%減から一段と悪化している。
外食実施率は前年同月比14.5ポイント増の45.9%、外食頻度は同0.33回増の3.41回、外食単価は同160円減の1,928円となり、外食単価の減少を実施率と頻度の大幅な増加で補った格好だ。
■外食実施率は男女ともに全ての年齢層で回復
圏域別の市場規模は、首都圏が前年同月比287億円増の748億円、関西圏が同49億円増の286億円、東海圏が同61億円増の188億円となり、3地域ともに2カ月連続でプラスとなった。
外食実施率は男女ともに全ての年齢層でプラスに。特に20代女性が54.0%(前年同月比21.6%増)、30代女性が44.9%(同19.7%増)と大きく増えている。
一方で外食単価は40代女性が1,917円(同408円減)、50代男性が1,635円(同546円減)など多くの年齢層でマイナスだった。外食単価がプラスだったのは、30代男性の2,120円(同135円増)が唯一3桁のプラスだったほか、30代女性が2,127円(同48円増)、40代男性が1,799円(同98円増)と、3つの年齢層のみだった。
■業態別市場規模は16業態中12業態で回復
業態別市場規模は16業態中12業態でプラスだった。特に和食料理店(市場規模:177億円、前年同月比:56億円増)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(同88億円、46億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(同175億円、62億円増)、ファイミリーレストラン・回転すし等(同155億円、66億円増)などが大きく伸びている。
一方、居酒屋(同97億円、34億円減)、バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ(同17億円、2億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(同6億円、9億円減)の3業態でマイナスとなり、飲酒に関連した業態では厳しい状況だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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