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名村造船、フュトレック、スズキなど/本日の注目個別銘柄
<2468> フュトレック 399 +19大幅反発。スマートマスク「C-FACE」を販売するドーナッツ ロボティクスと業務提携契約を締結したと先週末に発表。「C-FACE」は市販のマスクの上に取り付けて利用、スマホと連携することで、マイク機能を使って遠くの人にも声を届けることができ、8カ国語に対応した翻訳及び音声による文字起こしもできる。今後、同社の音声認識などを「C-FACE」へ搭載および最適化の取り組みを実施ししていくようだ。
<6366> 千代化建 410 +5反発。製造過程でCO2を出さない「グリーン水素」の製造プラントをENEOSと共同開発すると報じられている。電気分解に関する独自技術を使って設備投資を抑え、水素価格を1kg当たり330円と、現在の3分の1程度にすることを目指すもよう。世界的な環境意識の高まりから、水素製造プラントの需要は今後も拡大していくとみられ、業容拡大の牽引役へと期待する動きも先行へ。
<9202> ANA 2713 +16.5下げ渋ってプラス転換。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「イコールウェイト」に格上げ、目標株価も2000円から3100円に引き上げている。想定以上の固定削減効果を織り込み、旅客需要回復後のノーマルな空運業界の営業利益水準を増額修正。また、同社に関しては、グローバル比較での割高感も解消されたと評価している。
<7267> ホンダ 3396 -139大幅続落。全体相場の大幅下落に押されているほか、投資判断格下げの動きなどもネガティブ視されている。東海東京証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3980円から3350円に引き下げている。半導体不足による生産遅延や原材料価格の高騰による悪影響が想定以上に重いとして、22年3月期営業利益は従来予想の7800億円から7380億円に下方修正しているもよう。
<2207> 名糖産 1599 +47反発と逆行高。先週末に固定資産の譲渡、それに伴う特別利益の計上を発表している。東京支店などとして使用している府中市の土地、建物を譲渡、譲渡価格などは明らかにしていないが、譲渡益として約56億円を22年3月期業績に計上する。これにより、純利益は従来の9億円から48億円にまで上方修正。本業ベースでの見通しに変更はないが、売却資金の今後の有効活用などを期待する動きが先行へ。
<7269> スズキ 4343 -208大幅続落。7月の国内工場の稼働を一時停止することが分かったと報じられている。半導体不足で部品調達が制約される状態が続いており、同社では6月にも一部で操業を停止している。湖西工場の稼働を7月1-2日の2日間、相良工場を1-2日、5-9日の7日間停止するもようだ。操業停止による短期的な業績への影響を警戒する動きが優勢に。本日は地合い悪化の影響なども強く響いている。
<7545> 西松屋チェ 1455 -20伸び悩んで小幅安。先週末に第1四半期決算を発表、営業益は46億円で前年同期比25.5%増となった。上半期計画68.5億円対して、67.2%の好進捗率となった。雑貨部門では入園・入学・新学期用品が好調であったほか、衣料部門も気温上昇で春物衣料や夏物衣料が好調に推移した。業績上振れ期待で買い先行となったものの、好業績期待自体はもともと織り込み済み、地合いの悪化も重なって出尽くし感が優勢に。
<7014> 名村造船 172 -15大幅続落。希望退職者の募集結果、並びに特損の計上を先週末に発表した。希望退職者の募集は2月に発表済みであり、募集人員約250名に対して応募者数は248名であったもよう。早期退職関連費用として984百万円の特別損失を計上するようだが、すでに業績計画には織り込み済みで、サプライズは乏しい。ただ、あらためて業況の厳しさが意識される展開になった。地合い悪化のなかで高水準の信用買い残なども重しに。
<9517> イーレックス 2014 -13伸び悩んで反落。大手電力などから石炭火力発電所を買収して、環境負荷の少ないバイオマス発電に転換すると報じられた。合計数百億円で4基程度を買い取り、専用設備を導入して2022年以降の運転開始を目指す方針。世界的な環境意識の高まりの中、石炭火力を廃止してクリーンエネルギーに転換する事業の将来性への期待は高く、先行的な積極展開を評価する動きが先行したが、地合いの悪さから利食い売りが次第に増えた。《ST》
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