LinkーU、フォーカス、パーク24など/本日の注目個別銘柄

2021年6月15日 17:15

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記事提供元:フィスコ


<1812> 鹿島 1427 -48大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に、目標株価も1610円から1280円に引下げた。建設株にはまだエクスポージャーを積極的に高めるべきタイミングではないと判断する中、年初来アウトパフォームが続いてきたことで、相対的にバリュエーションの過熱感が出てきたと指摘。また、他社比較で23年3月期に向け業績の目線も切り上がりにくいと分析。

<9962> ミスミG 3730 +125大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も3250円から5200円にまで引き上げている。中国での需要拡大が事業拡大をけん引、粗利益率の改善も続き、利益成長は加速するとみているもよう。22年3月期営業利益は会社計画380億円を上回る400億円、23年3月期も連続2ケタ増益となる470億円を予想している。

<3994> マネーフォワード 6530 -410大幅反落。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は6200円としている。業績予想を引き上げるなど、ファンダメンタルズや成長余力の見方は不変としているが、市場変更公表後に株価は大幅に上昇しており、ファンダメンタルズとバリュエーションのギャップが一気に縮まったと指摘。現在の株価はおおむね適正水準と判断のもよう。

<3665> エニグモ 1332 -103大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.1億円で前年同期比49.2%の大幅増益となっている。会員数、総取扱高ともに順調に拡大する状況となっている。通期予想は30.6-35.2億円のレンジを据え置いている。第1四半期大幅増益となっているものの、前年同期のハードルが低かったことでサプライズは限定的なもよう。短期的な出尽くし感が優勢となる形のようだ。

<3134> Hamee 1680 -10伸び悩んで反落。前日に21年4月期決算を発表、営業利益は21.8億円で前期比24.9%増となり、従来予想の17.8億円を上振れた。EC市場の消費が想定以上に拡大したもようだ。期末配当金も8円計画から10円に引き上げている。一方、22年4月期は22.5億円で同3.2%増益の見通しとしている。配当金は20.5円までの増配を計画。EC販売の成長持続を想定するが、コスメ事業の初期投資などが嵩むもよう。

<2695> くら寿司 4185 +280大幅反発で4月高値を更新。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも3750円から5200円に引き上げている。米国子会社の業績急回復を見込むことに加えて、アフターコロナでは都心部店舗での「チョイ飲み」需要取り込みが予想され、業績見通しを引き上げているもよう。また、同業比で相対的に高い財務の健全性なども評価している。

<7033> MSOL 2281 +197大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業損益は2.9億円の黒字となり、前年同期比3.7億円の損益改善となっている。第1四半期は同1.4億円の改善であったが、2-4月期は一段と収益が拡大する形になっている。売上増加に加えて、交際費・交通費や人件費などの減少により、会社側従来計画1.2億円を大幅に上回っている。想定以上の業績進捗を受けて、通期計画の上振れも意識される状況となっているようだ。

<4446> LinkーU 1360 +165大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は2.3億円となり、前年同期単独比17.2%減益となった。ただ、上半期は同33.7%減益であったため、減益率は縮小する形になっており、通期予想の1.2億円も上回る状況となっている。上半期決算時に通期予想を大幅に下方修正、株価が急落した経緯があるなかで、過度な警戒感の後退につながる決算と捉えられているもよう。

<4662> フォーカス 1050 +150ストップ高比例配分。三次電池に関し、電極に用いる最適な物質を特定するなどの共同研究を筑波大学と重ねた結果、特定の物質を電極に利用することで安定した電圧を繰り返し得ることに成功し、特許を出願したと発表している。今後、「三次電池を起電力としたIoT機器を稼働させる実証実験」などの取り組みを進め、将来的にはあらゆるデジタル機器に利用可能なコア技術の開発を目指すとしている。

<4666> パーク24 2181 -294大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業損益は65億円の赤字となっている。第1四半期28億円の赤字に対して2-4月期は38億円の赤字と赤字幅が拡大、市場想定も40億円程度下振れている。通期計画は従来の135億円の黒字から一転、35億円の赤字に下方修正している。緊急事態宣言再発出の影響が大きくなったようだ。通期配当金も5円から無配に引き下げ、株主優待の中止も発表している。《ST》

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