豪ドル週間見通し:底堅い展開か、豪準備総裁講演や5月雇用統計が手掛かり材料に

2021年6月12日 14:40

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記事提供元:フィスコ


*14:40JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、豪準備総裁講演や5月雇用統計が手掛かり材料に
■伸び悩み、早期利上げ観測は後退

今週の豪ドル・円は伸び悩み。豪準備銀行(中央銀行)のケント総裁補が「インフレ率が目標レンジ内で持続的に推移する状況は2024年まで実現しない可能性が高い」と述べたことで、リスク選好的な豪ドル買いは後退した。しかし、原油先物は堅調地合いを保ったことや米長期金利の伸び悩みを受けて豪ドル買い・円売りは大幅に縮小しなかった。取引レンジ:84円39銭-85円06銭。

■底堅い展開か、豪準備総裁講演や5月雇用統計が手掛かり材料に

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)の6月理事会議事要旨では、利上げ時期見通しや7月に検討する債券購入の行方に関心が集まるがヒントはみつけにくそう。豪準備銀行ロウ総裁の金融政策に関する発言が注目されよう。経済指標では、5月雇用統計の結果が注目されそうだ。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・15日:豪準備銀行6月理事会議事要旨
・17日:ロウ豪準備銀行総裁講演
・17日:5月雇用統計(4月:失業率5.5%、雇用者数増減-3.06万人)

予想レンジ:84円00銭-86円00銭《FA》

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