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中部飼料、リログループ、サンマルクHDなど/本日の注目個別銘柄
<1605> INPEX 748 -30大幅続落。前日のNY原油相場は3日続落、WTI先物は2%強の下落となっている。対イラン制裁解除による石油供給量の増加見通しなどが売り材料とされたようだ。ここ3営業日での下落率は6.4%程度になっている。米国市場でもエネルギー関連株の軟調な動きが目立っているが、国内では最も原油相場との連動性が高いとされる同社にも、売りが波及する展開になっている。
<7911> 凸版印 1895 +59大幅反発。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を2810円から3390円にまで引き上げている。業績予想を上方修正しているほか、保有する金融資産の価値なども反映しているもよう。22年3月期営業利益は506億円から553億円に、23年3月期は526億円から608億円に上方修正。地方自治体業務のデジタル化案件などが増えるBPOをはじめ、幅広い事業での収益改善が進むとみているようだ。
<6205> OKK 391 -25大幅続落。決算発表の再延期が発表されている。これまでは、棚卸資産の残高確定に時間を要しているとし12日から20日に延期されていたが、今回、残高確定の過程において過去の会計処理に誤りがある可能性が判明したことが再延期の原因となっている。事実確認及び原因究明に向けて社内調査委員会を設置している。先行き不透明感の高まりによって、手仕舞い売りが優勢となっているようだ。
<1969> 高砂熱 1875 +77大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も1950円から2300円に引き上げた。前日の説明会では、半導体メーカーの設備投資活況は今後も続くという見方が示され、産業空調の拡大継続期待の高まり、今後は建築需要が好転するとみられ、セクター内で建築向け比率が高いことから、事業環境好転の影響を相対的に享受しやすいとも判断。今後の利益回復考慮なら割安感は強いと。
<8876> リログループ 2242 +131大幅続伸。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価は3200円を継続した。新中期経営計画では、25年3月期に税前利益355 億円を目指すとしており、従来と比較して、収益のストック化シフトの意欲が色濃く感じられると指摘。これまではシクリカル/バリュー銘柄が選好される中でディフェンシブな同社への注目度は高まり難かったが、今後の業績モメンタムからは投資妙味が大きいとみているようだ。
<7459> メディパル 2082 +22反発。英投資ファンドのシルチェスターが5.05%の株式を保有したことが分かったと伝わっている。保有目的として、増配や金庫株消却など資本政策の変更を要求することがあるともされており、株主還元拡充につながっていくとの期待感などが高まっているもよう。また、シルチェスターでは、アルフレッサHDやスズケンなど他の医薬品卸の株式も買い進めており、業界再編などへの思惑も高まる状況とみられる。
<3395> サンマルクHD 1543 -101大幅反落。アドバンテッジアドバイザーズとの事業提携を発表、第三者割当増資を実施して約70億円を調達する。経営環境が厳しい中で、経営基盤の強化や資金確保を目的とする。調達資金は新規出店や店舗の改装費用、新業態のM&Aなどに充当するようだ。新株予約権とCBを発行、当初行使価額、当初転換価額は1662円であり、この価格で全て行使、転換された場合の希薄化は18.36%となる。
<2053> 中部飼料 1244 -147大幅続落。伊藤忠商事、および伊藤忠飼料との資本提携解消を発表。株式売出を通じて、伊藤忠、伊藤忠飼料、伊藤忠食糧が保有する全株式を売却する計画。3社の保有株式数は、発行済み株式数の6.95%に当たる211万1400株。このほか、金融機関各社を含めて278万株の売出を実施する。また、オーバーアロットメントによる売出を上限41万7000株で実施する。目先の需給懸念が反映される動きとなっている。
<2975> スター・マイカ・ホー 1085 +45大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来の16億円から22.2億円、前年同期比35.0%増に引き上げ。リノベーションマンション市場が活況である中、積極的な販売戦略が奏功して、販売戸数や販売利益率がともに想定を上回っているもよう。第1四半期は同5.1%増益にとどまっていたため、想定以上の収益拡大と捉えられている。通期増益転換の可能性なども高まってきたとの見方が優勢に。
<8035> 東エレク 46470 +600続伸。前日の米国市場ではハイテク株が買われ、SOX指数は2.6%の上昇となっている。東京市場でも同社やアドバンテストなど半導体製造装置に買いが先行している。また、半導体製造装置の世界最大手アプライドマテリアルズが決算を発表、5-7月期売上高見通しは約59.2億ドルで、市場予想の55.2億ドルを上回っている。EPSも市場予想を上振れへ。ただ、株価は時間外取引で買い先行後に伸び悩む場面も。《ST》
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