アールシーコアは22年3月期黒字化予想、戻りを試す展開へ

2021年5月19日 08:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  アールシーコア<7837>(JQ)は5が18日の取引時間終了後に21年3月期連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響などで減収・赤字だったが、従来予想に対して営業・経常利益は上振れ着地した。22年3月期は増収・黒字化予想としている。収益改善を期待したい。株価は底打ちして下値を切り上げている。黒字化予想を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期赤字だが営業・経常利益は上振れ、22年3月期黒字化予想

 21年3月期連結業績は、売上高が20年3月期比10.4%減の157億90百万円、営業利益が2億52百万円の赤字(20年3月期は70百万円の黒字)、経常利益が3億57百万円の赤字(同74百万円の黒字)、親会社株主帰属当期純利益が5億34百万円の赤字(同23百万円の黒字)だった。配当は30円減配の20円(第2四半期末10円、期末10円)とした。

 新型コロナウイルスの影響などで減収・赤字だったが、従来予想に対して営業・経常利益は上振れ着地した。販管費として計上予定だった点検費用引当金繰入額96百万円を特別損失として計上したことに加えて、経費抑制で販管費が想定を下回った。

 直販部門は2.9%減収だが54.8%増益だった。着工スケジュール長期化で減収だが、部材キットおよび施工に関する粗利益率が改善した。販社部門は25.0%減収で63.7%減益だった。着工スケジュール長期化に加えて、受注減少によるロイヤリティ収入減少も影響した。BESSパートナーズは17.0%増収で黒字化した。拠点増加が寄与した。全社ベースの受注(契約)高は東京都・代官山「BESSスクエア」リニューアルのための一時閉鎖の影響で18.7%減少した。

 なお四半期別の営業利益は第1四半期が4億21百万円の赤字、第2四半期が42百万円の黒字、第3四半期が68百万円の黒字、第4四半期が59百万円の黒字だった。

 22年3月期連結業績予想は売上高が21年3月期比4.5%増の165億円、営業利益が3億円の黒字(21年3月期は2億52百万円の赤字)、経常利益が2億65百万円の黒字(同3億57百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が2億円の黒字(同5億34百万円の赤字)としている。配当予想は15円増配の35円(第2四半期末15円、期末20円)としている。

 大規模改修を機に改称した旗艦店「BESS MAGAMA」の営業再開を発火点として受注増を目指す。さらに粗利益率改善も寄与して黒字化予想としている。収益改善を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は底打ちして下値を切り上げている。22年3月期黒字化予想を評価して戻りを試す展開を期待したい。5月18日の終値は786円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円80銭で算出)は約16倍、そして時価総額は約35億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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