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「give=与える」の訳では英会話上達しない!? コアで覚える英語 (4)
コアとはその単語本来の意味のことである。「do、get、have」などの抽象的な意味を持つ動詞は、辞書で引くと沢山の意味があるように見えるが、これらは全てコアの意味から発展したものである。つまり訳語に頼らずにそのコアを覚えることが英会話上達のキーワードとなる。今回は前回から引き続きお馴染みの単語「give」のコアを紹介する。
【こちらも】「take=受取る」と覚えては英会話上達しない!? コアで覚える英語 (3)
■giveのコアは
giveのコアは「自分のところから何かを出す」である。ポイントは「誰かに~あげる」のように、必ずしも受取る相手がいる必要は無いということだ。「In that case, I’ll give this to you.(その際はこれは君にあげよう)」のように差し出す対象者(物)がいる場合に「あげる」となる。
■与えるのは物だけではない
コアの観点から考えれば与えるのは物だけに止まらないことは理解できるだろう。以下の例文を見てほしい。
・I’ll give you a ride.(車で送っていきますよ)
・They gave me the opportunity.(彼らがその機会をくれた)
・She gave a cry.(彼女は叫んだ)
自分のところから差し出すのは「物・事・感情」などさまざまである。「give=あげる」の訳語に頼っていては理解することは難しいだろう。
■主語が人だけではない
例えば「It gives me lots of stress.(自分にとってとてもストレスなもの)」「The sun gives light.(太陽は光を放出する)」のように主語が必ずしも人である必要は無い。
■give upのイメージは?
日本人にもお馴染みのフレーズ「give up」もコアの観点から考えることができる。「自分から何かを上に投げ出す」つまり「諦める」ということになる。日本語の「投げ出す」「お手上げ」と似た感覚といえるだろう。
giveのような抽象名詞のコアを体得する方法として効果的なのは、まずはフレーズで覚えることだ。
例えば「give me a call(電話して)」「give me a break(勘弁してくれ)」「give it back(返却する)」「give away(手放す)」のように塊で覚えると良いだろう。覚えたフレーズを使っていくうちにいつの間にかそのコアを体得していく。単語を覚えるには訳語よりもそのイメージを掴むことが英語習得のコツである。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
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