EPSーHD、フューチャー、MROなど/本日の注目個別銘柄

2021年2月3日 16:11

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記事提供元:フィスコ


<4282> EPSーHD 1224 +187大幅高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は前年同期比95.6%増の14.5億円と大幅増益となっている。前期比5.4%増の通期計画48億円は据え置いているが、20年9月期の2割超の減益決算を考慮すれば想定以上の大幅増益スタートと評価される形に。国内におけるCRO(医薬品開発受託機関)事業、CSO(医薬品販売事業受託機関)事業などが好調に推移したほか、海外の益新事業の収益も改善した。

<5214> 日電硝 2477 +100急伸で昨年来高値を更新。前日に20年12月期決算を発表、営業益は177億円で前期比8.6%増、第3四半期決算時に上方修正した150億円を上振れた。液晶ガラスやガラスファイバの出荷増などが上振れの背景。また、21年12月期は200億円で同13.2%増を見込む。中計の目標値である250億円には届かないものの、市場予想はやや上回る水準で、ポジティブに捉える動きが先行したようだ。

<6752> パナソニック 1434.5 +53.0大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1302億円で前年同期比29.7%増益、市場予想を500億円程度上回ったとみられる。ライフソリューションズセグメントなどが好調であった。通期予想は従来の1500億円から2300億円にまで上方修正、1800億円ほどの市場コンセンサスを大きく上回る水準に。上振れ期待も高まってはいたが、上振れ幅は想定以上との評価になっているようだ。

<4722> フューチャー 2049 +269急騰。21年12月期営業利益が前期見通し比4割増の70億円強になりそうだとの観測報道が伝わっている。19年12月期の65億円を上回る過去最高益の更新が見込まれているもよう。金融や物流向けに業務システムのクラウド化などDX関連の受注が堅調であり、プロジェクトの規模も拡大するとされている。昨年10月以降は安値圏でのもみ合いが続いていたが、同観測報道を受けて見直しの動きが急速に強まる形に。

<6966> 三井ハイテク 4220 -175大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「バイ」から「ホールド」に格下げした。電動車用モーターコアの需要拡大や生産性改善による中長期的な利益成長の見方に変化はないが、直近の株価上昇を考慮したと分析。現在の株価水準は三菱予想の23年1月期営業利益84億円程度までの成長は織り込んでいると判断、一段の株価上昇には長期的な利益成長シナリオ、電子部品部門の収益性向上などが必要と。

<7296> FCC 1695 -100大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業損益は31.4億円の黒字で前年同期比13.0%増と増益に転換。累計では28.6億円、同72.4%減と黒字に転換する形になっている。通期計画は50億円で前期比36.7%減を据え置いたが、上振れの確度は高まる状況のようだ。ただ、他の自動車関連各社の状況からも上振れは織り込まれており、サプライズの限定的な決算として、戻り売りが優勢になった。

<6471> 日本精工 1003 -13急反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は50億円の赤字となり、上半期の106億円の赤字からは改善、通期予想を従来の10億円から40億円に上方修正へ。ただ、前日にかけて株価は一段高、決算期待も先行していたことで出尽くし感が先行する形にようだ。10-12月期も前年同期比19.3%減益となっており、他の自動車部品セクターとの比較では回復が鈍いとの見方にもなっているもよう。

<3064> MRO 6180 +660急騰。前日に20年12月期の決算を発表、営業利益は196億円で前期比23.8%増益、従来予想の186億円を上振れる着地となっている。21年12月期は247億円で同25.9%増の計画、こちらも230億円程度の市場予想を上回っている。ビジネス客の回復などを想定へ。好決算期待の高い銘柄ではあるが、足元の株価はボックス圏での推移が続いており、想定以上の収益見通しを受けて、見直しの動きが強まる展開に。

<8056> 日ユニシス 3575 -470大幅安。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は46.8億円で前年同期比14.6%減と減益になり、第3四半期累計でも同1.6%減と減益に転じている。主力のシステムサービスが伸び悩んでおり、受注残高も減少する形になっている。通期予想の260億円、前期比0.5%減達成には不透明感なども強まっているようだ。想定外の収益悪化がネガティブなインパクトにつながっているようだ。

<7211> 三菱自 275 +28大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損失は867億円の赤字となったが、10-12月期の赤字幅は4-6月期533億円、7-9月期293億円から41億円まで大きく縮小した。構造改革効果などが想定以上に表面化しているもよう。通期予想はアセアンでのコロナ再拡大などを背景に売上高は下振れとなるが、営業赤字は1400億円から1000億円に上方修正しており、収益力改善を評価する動きが優勢となった。《ST》

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