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【特集】バリュー株の一角を占める海運株と地銀株、グロース関連の小型株に注目
セレクト基準をクリアした銘柄を手作業で集計したところ約140銘柄が浮上した。コロナ防疫関連株や巣ごもり消費関連の食品株、小売り株、機械株、陸運株などが多数派となっているが、あえて注目したいのは3つの銘柄群である。バリュー株の一角を占める海運株と地銀株、さらにグロース関連の小型株である。海運株などは年初来高値追いと人気化しており、織り込み済みとして「掉尾の一振」が「三振」に終わる懸念もあるが、フアンダメンタルズが上向きなだけに来年新春相場での「年頭の一振」も想定範囲内になる。
■バリュー株では高値更新の海運株と安値圏の地銀株がまだ低PER
海運株は、日本郵船<9101>(東1)、飯野海運<9119>(東1)が今年8月、11月と今3月期業績を2回上方修正して増益転換し、川崎汽船<9107>(東1)は、9月に今期中間期業績を上方修正したあと11月に3月期通期を上方修正し、純利益は、今年8月開示の収支トントンが200億円(前期比3.7倍)と大幅増益転換する。上方修正とともに日本郵船と飯野海運が、今期配当を増配しており、3社の株価はいずれも年初来高値水準にあるがPERは9倍~11倍、PBRは川崎汽船が1.69倍のほか、日本郵船が0.86倍、飯野海運が0.58倍と割り負けている。海運関連株で今期業績を上方修正し同じような業績修正ポジションにある古野電気<6814>(東1)とともに期待大である。
地銀株では、今年10月以降の決算発表で今3月期中間業績を上方修正した銘柄は多数にのぼったが、3月期通期業績の上方修正組は少数派で、なおかつ増益となったのは限定的である。十六銀行<8356>(東1)、大垣共立銀行<8361>(東1)、南都銀行<8367>(東1)、大光銀行<8537>(東1)、フィデアホールディングス<8713>(東1)と続き、その他金融のJALCOホールディングス<6625>(JQS)、クレディセゾン<8253>(東1)も該当する。十六銀行は配当も増配しPERは5倍台、PBRは0.1倍台となっており、同様に足元で下値を再確認し割り負けている6銘柄とともに年初来高値にキャッチアップしよう。
■グロース株では小型8銘柄が低PER水準から上値チャレンジ
ハイテク関連のグロース株では、東京エレクや村田製作追撃期待の銘柄は8銘柄ある。コード番号順にあげるとラサ工業<4022>(東1)、上村工業<4966>(東2)、綜研化学<4972>(JQS)、テクノクオーツ<5217>(JQS)、昭和真空<6384>(JQS)、SEMITEC<6626>(JQS)、エー・アンド・デイ<7745>(東1)、ノーリツ鋼機<7744>(東1)となる。
この半数のラサ工、綜研化、テクノクーツ、SEMITEC、ノーリツ鋼機が足元で年初来高値水準にあるが、PER・PBR評価ではなお市場平均を下回って割り負けており、残り4銘柄とともに上値チャレンジが有力となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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