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【注目銘柄】夢真HDは続落も決算発表を先取りレンジ上限着地期待で押し目買い交錯
夢真ホールディングス<2362>(JQS)は、前日27日に13円安の754円と続落して引けた。同社株は、今年11月12日に発表を予定している2020年9月期業績が、今年5月に下方修正されおり、発表を前に25日移動線で下値を再確認する売り物が続いた。ただ下ヒゲを引いたあとは25日線をキープしており、同レンジ予想の業績が、今年8月に開示した今9月期第3四半期(2019年10月~2020年6月期、3Q)の好決算からレンジの上限で着地すると期待を高めて割安修正期待の押し目買いも交錯した。テクニカル的にも3Q好決算で株価が、窓を開けて急伸し25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデン・クロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換を示唆したことも手掛かり材料視されている。
■IT技術者派遣が好調に推移し派遣単価上昇も上乗せ
同社の2020年9月期業績は、期初予想より下方修正され売り上げが580億円~600億円、営業利益が58~66億円、純利益が37億円~42億円と予想されている。国際会計基準(IFRS)で初作成するため前年度比較はなく、新型コロナウイルス感染症の拡大による生産活動の停滞とともに同社の成長ドライバーの人材採用を抑制したことが下方修正要因となった。ただこの人材採用は、今年6月以降に正常化するケースと9月期末まで採用ペースが抑制されるケースの2パターンを想定しレンジ予想となった。
これに対して9月期3Q業績は、売り上げ441億1800万円(前年同期比17.0%増)、営業利益46億5800万円(同23.5%増)、経常利益47億8800万円(同27.2%増)、純利益25億4900万円(同1.7%増)と伸び、営業利益は、通期レンジ予想に対して70.5%~80.3%の利益進捗率を示し、少なくとも通期業績は、レンジ上限での着地期待を高めた。3Qの建設技術者の派遣数は前年同期を下回ったが、IT技術者の派遣数が、半導体やITインフラ向けなどに増加し、派遣単価が上昇し、平均稼働率も92.7%と高水準をキープしたことが3Q好決算要因となった。第4四半期も200人~300人の採用を見込んでおり、9月期通期業績の上ぶれ着地の可能性もあり、11月12日予定の決算発表が注目される。
■DC示現で上昇トレンド転換を示唆しPER11倍の割安修正に弾み
株価は、年初来高値923円からコロナ・ショック安の波及で年初来安値481円まで急落し、売られ過ぎ修正を自己株式取得がフォローして急落幅の3分の1戻し水準までリバウンドし、3Q好決算に反応して窓を開けて急伸、807円高値をつけ高値もみ合いを続けている。この間25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆しており、レンジ上限ベースのPER11倍台の割安修正から年初来高値923円を上抜いて弾みをつけ、昨年11月高値1021円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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