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日産の上級ミニバン「エルグランド」、久々のテコ入れ? マイナーチェンジ実施
久々にマイナーチェンジを受けて安全運転支援システムなどの充実を図った、日産の上級ミニバン「エルグランド」、写真は250ハイウエイスターSアーバンクロム、価格は398.09万円(2WD)[写真拡大]
日産自動車が、ブランドの上級ミニバンたる「エルグランド」をマイナーチェンジしたと発表した。今回のマイナーチェンジは、デザインの一部変更ならびに、全方向から運転をサポートする360度セーフティアシストを全車標準装備とする先進安全技術を拡充させた。さらに、漆黒のフロントグリルやフォグランプフィニッシャーなどの専用装備に加え、存在感を際立たせた力強さを打ち出した特別仕様車「アーバンクロム」シリーズを設定した。
1997年5月に発売した初代は、ゆとりのある広い室内と高級セダンの内装を併せ持った「プレミアムミニバン」として、国内で新たなポジションを築いた。ただその後、強力なライバルの出現で苦戦を強いられてきた。
2代目となる現行「エルグランド」は、ロー&ワイド・プロポーションと低重心プラットフォームによる優れた操縦安定性や安定感のある走行性能、「踏み間違い衝突防止アシスト」や「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「LDW(車線逸脱警報)」「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」などの先進安全技術が好評を得ている。
今回のマイナーチェンジでは新たに、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより、自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備した。
さらに、標識検知機能は進入禁止標識検知機能に加え、最高車速標識検知機能と一時停止標識検知機能を追加。結果、「エルグランド」は全車が「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」該当車となった。
エクステリアは、繊細な作り込みで力強い印象のフロントグリルに一新。感性を刺激する精悍な漆黒の「ブラッククローム」と高級感のあるエレガントな「サテンクローム」を用意した。ボディカラーは日産の新色である「ピュアホワイトパール」「ミッドナイトブラック」「ディープクリムゾン」など2トーンを含む全5色をラインアップする。
インテリアは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて水平基調に仕立てることでワイドな広がり感を演出した。中央にはピアノブラックでまとめた10インチの大型ディスプレイを配し、先進感とプレミアム感のあるインテリアに仕上げている。
また、先進性を感じさせるコックピットに合わせ、シートは連続したキルティングパターンへと変更を加え、より一層プレミアム感のある高級な印象に仕上がった。
価格は3.5リッターV6仕様車の2WDモデルが447.81万円から505.45万円、4WDモデルが447.51万円から535.15万円。2.5リッターモデルが369.49万円から495.55万円。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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