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バイト時給、8月は2%増 リクルート調査 ディップ調査では微減
リクルートとディップが8月のアルバイト時給を発表し、地域や職種によって時給の好不調が分かれる結果となった。
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■全体時給はプラスもフード系が不振
16日、リクルートジョブズリサーチセンターが8月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏・東海・関西)の平均時給は前年同月比21円(2.0%)増の1,084円と、プラスは続いているものの、1月(1,082円、前年同月比3.6%増)を境にその幅が小さくなりつつある。
小分類の職種別では販売(8月時給:1,049円、前年同月比:29円増、以下同じ)、チラシ・パンフレット配布(1,242円、73円増)、一般事務(1,141円、34円増)、コールセンタースタッフ(1,338円、45円増)、テレフォンアポインター(1,393円、92円増)、ホームヘルパー(1,242円、66円増)などの時給が上がっている。
一方、ホテルフロント(1,092円、32円減)、居酒屋・バー(1,019円、21円減)、メカニック(1,077円、36円減)、営業(1,209円、35円減)、看護士(1,644円、29円減)、エステ・ネイル・マッサージ(1,043円、52円減)などで時給が下がっている。特にパン職人・パティシエ(1,010円、1.4%増)を除いて時給が下がっているフード系全体は1,015円で同12円(1.2%)減となり、7月に続いてマイナスとなっただけでなく、5月の同0.9%減を越えてマイナス幅が今年最大となっている。
■3地域ともプラスも地域差あり
地域別では、首都圏は前年同月比23円(2.1%)増の1,130円、東海圏は同11円(1.1%)増の1,005円、関西圏は同32円(2.7%)増の1,061円となり、全てのエリアでプラスだった。
大分類の職種別では、フード系は首都圏(8月時給:1,066円、前年同月比:9円減、以下同じ)と東海圏(966円、2円減)でマイナスだったものの、関西圏ではわずかにプラス(991円、2円増)だった。一方、首都圏や東海圏でプラスだった販売・サービス系が関西ではマイナス(1,009円、13円減)となっている。
■ディップは平均時給がマイナス
同日、ディップが8月のアルバイト時給データを発表した。8月のアルバイト平均時給は前年同月比8円(0.7%)減の1,083円となり、5月以来、今年2度目のマイナスとなった。
中カテゴリの職種別では受付・秘書(8月時給:1,185円、前年同月比:137円増、以下同じ)、事務・データ入力(1,312円、105円増)、居酒屋・バー(1,328円、237円増)、イベント関連(1,561円、107円増)、建築系(1,309円、102円増)などで時給が上がっている。一方、専門事務(1,125円、202円減)、看護・介護(1,166円、365円減)、レジャー・娯楽施設(1,006円、78円減)、旅行(1,217円、193円減)などで時給が下がっている。
■関西エリアは堅調
地域別では、関東エリアは前年同月比16円(1.4%)減の1,130円、東海エリアは同28円(2.6%)減の1,033円、関西エリアは同55円(5.0%)増の1,148円、九州エリアは同24円(2.5%)減の938円となり、関東と東海は2カ月連続で、九州は3カ月連続でマイナスとなった。関西はプラス幅が2カ月連続で増加しただけでなく、他のエリアと異なりコロナの影響を受けた今年になっても、マイナス圏に落ちていない。
その関西エリアでカテゴリ別の時給をみると、看護・介護(8月時給:1,213円、前年同月比:19.5%減、以下同じ)など専門的職業(1,197円、12.9%減)と飲食の職業(1,000円、0.5%減)でマイナスとなっているものの、事務・データ入力(1,747円、53.5%増)、居酒屋・バー(1,362円、19.2%増)、イベント関連(2,008円、25.2%増)、パチスロ(1,822円、13.6%増)、建築系(1,226円、10.9%増)などで大きく時給が上がっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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