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ANA・JAL、10月からの国際線運航計画を発表 路線は回復傾向
(c) 123rf[写真拡大]
●北米線を中心に運航再開へ
ANA(全日空)とJAL(日本航空)はそれぞれ、2020年10月からの国際線スケジュールを発表している。新型コロナウイルスの流行に伴う各国の入国制限や経済活動の低迷によって、大幅な減便が行われていたが、10月からは北米線を中心に運航を再開する。それでも当初の計画便数には遠く及ばない数字であり、まだまだ影響は長期化する模様。
●ANAは羽田-ヒューストン線を再開
ANAでは10月からの大きな変化として、羽田-ヒューストン線を再開する。既にロサンゼルス・ニューヨーク・シカゴ便は再開されており、北米路線の輸送力が増強される。また、成田からのニューヨーク線とメキシコシティ線も増便となり、北米だけなく、乗継で移動できる南米へのネットワークも広がる。欧米ではパリ、オセアニア方面ではシドニー便も増便となり、長距離路線の中でも高需要路線から運航が再開されていく。
●感染者の少ない台湾便が再開
JALでは、すでに北米路線やヨーロッパ路線などで運航が再開されているが、10月からは羽田と台北(松山)を結ぶ路線の運航を再開する。東アジアや東南アジア地域への再開はなかなか行われてこなかったが、今回はビジネス需要の高い路線が再開される。また、シドニー線も9月は復路のみの運航であったが、10月からは往復で輸送を開始する。JALでは、すでに運航を再開している北米・ヨーロッパ路線と合わせて、オセアニアや東南アジアから北米・ヨーロッパ方面への顧客を狙っている。
●海外の航空会社も運航再開
10月からは日本の航空会社だけでなく海外の航空会社も運航の再開を予定している。台湾のチャイナエアラインや、エバー航空、タイ国際航空なども日本路線を再開する予定である。しかし、デイリー運航ではなかったり、一定期間のみの運航であったりと、まだまだ元の状況に戻るには程遠い。大きくスケジュールが変わる10月末のウインタースケジュール開始から就航再開する会社も多い。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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