関連記事
家事代行業の人気ぶりとその理由
日経が選定するNEXTユニコーン企業の1社に、CaSy(以下、カジー)がある。2014年に起業。一口で言うと、プラットフォームサイトを介し「家事代行を望む需要者」と「キャスト(代行提供者)」のマッチングを図ろうという事業。
【こちらも】家事代行ポータルも登場 裾野広げるプラットフォームサイト
存在を知った当初は正直、「成り立つのかね」と思った。取材をしてみた。対応してくれた広報担当者の説明では、こんな現状だと知った。
★8月末の取材時点で、代行サービスを求める累計登録者数は約11万人。キャストは約9000人。
★東京・京都・大阪・宮城・神奈川・千葉・埼玉・愛知・兵庫の1都2府6県で展開。
★掃除代行で始まり、いまは料理・ハウスクリーニング・整理収納の代行まで手掛けている。さらに6月にはスマートロックとAPI連携(ソフトウェアの共有)、不在時のキャストによるサービスの提供で「帰宅したらきれいになった部屋に美味しい料理が待っている」といった展開も開始。
ちなみに1年・365日・24時間、顧客・キャスト双方にアプリやブラウザでITシステムの提供で「予約・キャンセル・変更」が可能だという。
そんなカジーの広報担当者から、8月31日付けでニュースレターが配信されてきた。
「7月は過去最高の月次サービス件数を達成。8月も記録塗り替えの公算大」。具体的には前年同月比119%の伸長。とりわけ顕著だったのが独身ユーザーの伸びで、155%。
そんな前振りの上で独身ユーザー、中でも女性独身ユーザーが何故サービスを活用するのかを名前こそ伏せてはいるが「利用者の声」として伝えている。
例えば利用のキッカケを30代の女性正社員は、「人に汚い部分を見せる勇気がなかったので、自分でやるしかないと思っていた。掃除した直後は爽快な気分になった。だが掃除からくる腰痛や費やした時間から、すぐに気が滅入った」。30代の自営業者は「仕事が忙しくなり、可処分時間を増やすため依頼することにした」。またカジーの存在については、「ユーチューバーによる紹介動画を見て知った」とする声が多かったという。
実際に利用した面々からは、以下の様な声が聞かれたという。
「自分では手の届かないレベルまでやってもらえるので、汚い部屋に住んでいるというストレスがなくなり、生活の質が向上してゆとりができた」(30代・女性正社員)。
「第2の母親ができた気分」(20代・正社員)。
「家で洗濯できないものはクリーニングに出すのと同じように、家事も自分で手が回らないところはプロに任せるのが当たり前になればよい」(30代・正社員)。
メッセージを口にした女性ユーザーの年収は、4~500万円とか。
私も仕事部屋の雑然ぶり・汚さに「何とかしなくては」と思いつつ、手つかずのまま・・・。第2の母親が欲しい・・・。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
スポンサードリンク