タイに続き東南アジア各国で発売開始!カローラクロスの日本発売はあるのか

2020年9月8日 16:46

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フィリピンで発表されたカローラクロスのパンフレット(画像:筆者が個人的に入手)

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 トヨタのカローラクロスは、2020年7月9日のタイでの世界初披露に続き、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ブルネイでも発売が発表された。トヨタのSUV攻勢が勢いを増しているが、今回海外で発売が決まったカローラクロスの日本導入のアナウンスはいまだにない。

【こちらも】【トヨタ・カローラクロス登場】ヤリスクロス、ライズ、C-HR、RAV4、ハリアーとSUV攻勢

 トヨタは、国内市場のSUVラインアップを拡充し、トヨタとレクサスを合わせると12車種も存在する。これだけ多くのSUVがラインアップされていれば、国内でリリースしなくとも問題ないようにも思えるが、今回海外で発売されたカローラクロスは、性能もスタイルも申し分ない。

 カローラクロスの現地で販売されるサイズは、全長4,460mm、全幅1,825mm、全高1,620mmとなり、RAV4より少し小さいミドルサイズSUVであることがわかる。

 搭載されるエンジンは、1.8L デュアルVVT-iを搭載し140PSを発揮するNAエンジンか、98PSを発揮する1.8L VVT-iエンジンと72PSのモーターを組み合わせ、システム総出力122PSのハイブリッドモデルの2種類だ。駆動方式はFFのみの設定だが、オンロード走行を主体とするなら特に問題ないだろう。

 足回りは、フロントがマクファーソンストラット、リアはトーションビームを採用し、ガソリン車は215/60R17、ハイブリッド車には225/50R18のタイヤが組み合わされる。

 ハイブリッドモデルには、トヨタセーフティーセンスが標準装備となるが、ガソリン車は設定なし。また、販売する国ごとにグレード構成も若干異なり、サンルーフ付きも存在する。

 エクステリアデザインは、RAV4を連想させるデザインで、薄型で切れ長のヘッドライトが特徴。フロント下部に設けられたブラックのアクセントは、そのままサイドに回りこみ、ホイールアーチからサイドステップ、そしてリアバンパー下部のブラックアクセントに続いているのが特徴的だ。

 内装は、ハイブリッド車に本革シートが採用され、後部座席にはエアコンベントも用意される。ナビは、7インチのモニターにApple carplay、Android autoに加え、トヨタスマートデバイスリンクが備わる。

 この内容で、いまだ日本導入のアナウンスがないのは、先日発表されたヤリスクロスと真っ向から喰いあうことになるからかと、多くの人は思うだろう。確かにそれも一理あるが、このカローラクロスはかなり車両価格が高い。

 現在海外で販売されるカローラクロスは、日本円でガソリンモデルが約280万円から、ハイブリッドモデルで約360万円からとなる。例えば、ライバルとなる日産キックスは300万円に届かない車両本体価格のため、カローラクロスは高すぎであり、国内では少々分が悪いといえるだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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