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ショッピングセンター7月売上、コロナや悪天候で再びマイナス幅が拡大
日本ショッピングセンター協会の発表によると、新型コロナウイルス感染の再拡大や悪天候などで、4月から回復しかけていたSC既存店売上が、7月は再び落ち込んだことが分かった。
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■10カ月連続でマイナス
24日、日本ショッピングセンター協会が7月のSC販売統計調査報告を発表した。7月のSC既存店売上高は前年同月比17.6%減の4,494億9,801万3,000円となり、10カ月連続でマイナスとなった。またマイナス幅は4月の68.8%減を底に、5月:61.4%減、6月:15.0%減と2カ月連続で改善していたものの、7月になって再び拡大した。
このうちテナントの売上高は同19.9%減の3,484億1,069万9,000円、キーテナントは同8.5%減の1,010億8,731万4,000円となり、全体同様に10カ月連続でマイナスとなっている。2カ月連続で改善していたマイナス幅が7月に悪化したのも同様だった。
■生鮮食品、家電などは好調
新型コロナウイルスの感染者数が再び増加したことで自粛傾向となり、多くのショッピングセンターで客数減になったうえ、長梅雨や豪雨もマイナスの影響となった。
業種別で好調だったのは巣ごもり消費による生鮮食品、家電、家具、ゲーム機器など。反対に低めの気温だったことで夏物衣料が不振だっただけでなく、自粛の影響で飲食や映画などのサービス業種も苦戦した。
■周辺地域より中心部の落ち込みが大きめ
大都市の前年同月比は23.9%減。全ての都市でマイナスとなっており、特に札幌(前年同月比:25.2%減、以下同じ)、仙台(23.6%減)、東京区部(30.2%減)、名古屋(24.8%減)、大阪(26.1%減)、福岡(26.8%減)で落ち込みが大きかった。一方、神戸(5.7%減)は比較的マイナスが小さかった。
その他の地域別の前年同月比は12.5%減。こちらも全ての地域でマイナスとなっており、特に北海道(18.9%減)と東北(15.9%減)で大きく、中部(11.7%減)と四国(11.9%減)で比較的小さかった。
また立地・地域別でみると、中心地域は中部(前年同月比:30.9%減、以下同じ)、北陸(31.7%減)、九州・沖縄(32.3%減)などで落ち込みが大きかった。その一方で周辺地域では最も落ち込みが大きかった北海道でも17.8%減、最も小さかった北陸は5.3%減に留まっており、中心地域ほど落ち込みは大きくなかった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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