ミュベール 2021年リゾートコレクション、60年代“古き良き”アメリカンカルチャーへの憧憬

2020年7月27日 17:49

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記事提供元:ファッションプレス

 ミュベール(MUVEIL) 2021年リゾートコレクションが発表された。シングルマザーと2人の娘の絆を描いた映画『恋する人魚たち』に着想を得た今シーズンは、作品の舞台となる“60年代”のレトロポップなアメリカンカルチャーの空気を詰め込んだ、ハッピーな世界観に包まれている。

■カラフルな色彩が導くレトロな世界

 コレクションを彩るのは、古き良き60年代の陽気なムードを閉じ込めた、カラフルなカラーパレット。太陽のように元気なオレンジ、パキッとしたレッド、爽やかなブルーが洋服の上を行き交い、同時に温かな季節の訪れを祝福する。またそこに交わるのは、小花柄やリップ柄といったミュベールのオリジナルプリント。ちょっぴりレトロで、どこか懐かしい絵柄もまた、今季のムードを作る上で欠かせないエッセンスである。

■登場人物の洋服をインスピレーションに

 映画の登場人物たちが纏う、ワードローブに着想を得たピースも見逃せない。今季散見された“大きな襟”が際立つブラウスやワンピースといったワードローブは、その象徴的なアイテム。また同じくシンボリックなクロシェ編みのニットは、ワンピースの上から重ねられていたり、ボーダー柄と切り替えたワンピース単体として登場していたりと、現代的なアプローチもみてとれた。

■遊び心溢れるアニマルモチーフ

 ペンギンやクジラといった、ミュベールらしいアニマルモチーフも、60年代のポップな世界へとタイムスリップしたようだ。ペンギンを両サイドにあしらったボーダー柄のカーディガンには、全くムードの異なるボーダー柄のスカートを合わせることで、グラフィカルな表情を強めた、遊び心溢れるスタイリングを提案している。

■“スズラン”をクラシカルに再解釈

 Tシャツやワンピース、ロングコートなどに登場した、クラシックカーや香水瓶といったキッチュなイラストは、スペイン出身のパターンデザイン・アーティスト、ブリアンダ・フィッツ・ジェームズ・スチュアートとのコラボレーションによって誕生したもの。ブランドのアイコンである“スズラン”も、彼女の再解釈によるクラシカルな表情を添えて、真っ白なTシャツの上で咲き誇っていた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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