【ドル円・6月第1週】逆三尊形成からの上昇相場突入。押し目は?【テクニカル分析】

2020年6月8日 11:49

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 6月第1週のドル円について、「短期的には上昇局面、上げ止まり水準に注目すべき」このような結論となった。

【前回は】【ドル円・5月第5週】レンジ相場の継続、短期目線は上か?【テクニカル分析】

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の今週の展望を考える。

【マクロ環境のドル円】長期足の環境認識

 直近では109円台まで急騰しているドル円。しかし、長期的な目線においては影響力が乏しい。

 あくまで、明確な長期的トレンドは発生していない状態を理解すべきだろう。実際にボラティリティは3月の月足に包まれている形だ。

 重要な節目として、3月の四本値が重要である。


●始値107.385円
●終値107.494円
●安値101.180円
●高値111.715円

 現在の短期的な上昇相場が長期のテクニカルに大きな影響を与える場合「高値111.715円」のレートまで続伸する必要がある。

  週足からは4週連続で続伸してきた強気相場のドル円が分析できる。直近4週間で最も大きな陽線を発生させたのが6月第1週だ。

 月足レベルではトレンドは見えないが、週足の陽線を見る限り上方向の現実味も増す。

 とは言え、月足で何度も高値を抑えたトレンドラインが近く、今から買いポジションで追撃するのは控えたい局面だ。

 今後の、ドル円相場では週足の上昇局面がどの段階で終了するかを見極めたい。

【ミクロ環境のドル円】先週のシナリオ「時間足の逆三尊」を形成

 5月第5週のシナリオでは、4時間足が続伸をする場合は「逆三尊を形成する」とお伝えした。

 実際に今週の相場では、4時間足で逆三尊を形成後に急騰する展開が見られた。109円後半までトライする形となり引けを迎えた。

 直近のボラティリティから観測でも、ここ数週間で最も利益が獲得できる展開だったと言える。
 
 4時間足以下で短期戦略を考えるなら、押し目買いが順当だろう。今買えば良いという話ではない、明確な押し目を付ければ安心して買われやすい環境だ。

 現状では、高値を抜けたトレンドライン、あるいは逆三尊のネックラインまで落としてきた段階で買いやすい。

 逆三尊形成以降では、押し目を作る展開を一度も見せていない。したがって、今週早い段階で一時的な下落局面も可能性としては高い。

 今週の相場では、長期足の節目に対して現在の上昇トレンドがどこまで続伸するか?短期足の押し目形成に注視していきたい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

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