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REIT、復調の兆し ホテル系REITが上昇 値動き要因は
不動産投資信託(REIT)に復調の兆しがある。ホテル系REITの株価には底値からの上昇が見られる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ホテル利用客は大きく減っている一方、政府が観光促進実施を決めており、投資家からの需要回復の期待感が高まってきた。
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REITといえば、コロナショックによって一時、価格が急落したことで話題になった。個人投資家の中でも、仕組みの不透明感からREITに投資していない人は多い。今回は、REITの仕組みについて解説する。
■REITとは
REITとは、「Real Estate Investment Trust」の略で、アメリカで作られた不動産投資信託のことだ。投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産に投資を行い、得られた売買益や賃料を投資家に分配する。少額から多種多様な不動産に投資できるため人気があり、日本版のREITは、「J-REIT」と呼ばれる。
■特徴は利回りが高いこと
REITが優れている点は、他の投資信託に比べ高利回りであることだ。その理由は、法人税免除の仕組みにある。
REITは、投資法人という形態で不動産へ投資するが、純利益の90%以上を投資家に分配すれば、法人税が免除される。法人税がかからないため、他の投資信託に比べ利回りが高くなる。
■REITの値動き要因
REITは、不動産投資信託という性質上、不景気の影響を受けにくい。不動産の賃貸料は、すぐになくなってしまうものではないからだ。しかしコロナショックによって、価格が大きく下落した。
REITは当然、不動産の需給の影響を受けて値動きをする。ただ、今回のコロナショックは、ホテルREITの影響が強かった。新型コロナウイルスの感染拡大によって、観光業は大打撃を受け、ホテル業も例外ではない。その影響を懸念した投資家によって、売りが加速した。
REITは、経済全体の動きや不動産の需給、さらに不動産の種類ごとの市場を観察する必要がある。ホテルREITはひとまず値上がりを見せているが、まだまだ不透明感は強い。(記事:たけお・記事一覧を見る)
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