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サッカー仏リーグ、打ち切りへ 9月まで開催困難で
サッカーのフランスリーグは28日、新型コロナウイルスの影響で中断している1、2部リーグ戦が打ち切りとなることが明らかになった。
フィリップ首相が国内でのサッカーの試合開催について、無観客試合も含めて9月まで許可しないことを発表したことで方針を固めた。30日には順位等、それまでの成績の扱いなどを協議する。打ち切りの決定は欧州5大リーグでは初めてとなる。
■CLホーム戦は国外での開催も
3月13日から中断していたリーグ・アンが再開断念という結末を迎えた。2019-2020シーズンの今季はここまで、パリサンジェルマンが勝ち点68で首位を走っており、酒井宏樹所属のマルセイユが同56で2位につける展開で終盤を迎えようとしていた。他の欧州主要リーグと同様、3月に入ると新型コロナウイルス感染が拡大し、リーグ中断を余儀なくされていた。
また、この日の決定により、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でベスト8に勝ち残っているパリSGの試合についても、再開された場合でもホーム戦が国内で行われることが事実上、不可能となる。これについて、パリSGのアルケライフィ会長は、欧州CLへの引き続いての参加を明言した上で「フランスでプレーできなければ、国外でプレーするだろう」と語っている。
■リーグ再開を模索するも、迫られる決断
欧州では開催を継続しているベラルーシリーグを除き、各リーグが中断となっている。主要リーグはそれぞれ再開へ向け方向性を探っている中、ドイツ・ブンデスリーガは来月中旬からの再開が国内メディアを通じて伝えられている。
スペイン1部リーグ、イタリアセリエAも国内での感染状況を踏まえながらのリーグ再開を目指しているものの、この日のフランスリーグ中止の決定は各国の試合開催へ少なくない影響を与えるだろう。同じく28日には国際サッカー連盟(FIFA)のドーゲ医事委員長が、感染防止の為、9月までの公式戦開催は現実的ではないとの見解を示している。
また、堂安律、板倉滉等がプレーするオランダリーグは既に打ち切りが決定している。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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